片想いの行方

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1番のお目当てがテーブルに届くと
俺は葵よりはしゃいだ。

クスクスと笑っている葵に

「優ちゃんほんと好きだよね笑

Aも好きだし笑
気が合うよねほんと2人は笑」

「ん？ああまーな！笑

あ！てか動画撮ってくんね？
Aにグループで動画送って自慢すっから！」

「自慢ってひどいなぁ笑笑
バイト頑張ってるのに笑」

はいはい。
と呆れながらも
動画を撮ってくれている葵は
たくさん笑っていて
久しぶりだなこの感覚と心があったかくなった。

ぽんっと
メッセージを送って真剣に
食べていると

「優ちゃんってさ、
Aのこと好きだよね？笑
さっきからAAって笑」

ニコニコして聞いてくるから

「ん？うん。
友達だしな！！」

なんの迷いもなくそういうと

「違う違う！
そういうことじゃなくて！
恋愛の好き！！
誤魔化したってお見通し！」

俺が食べていたものを吹き出しそうになって

「ぶっ、、、！？

は？？
ごまかすもクソもねーよ！
なんでそーなんだよ！」

まじでわかんなかった。

だって俺が好きなのは葵だから。

「ええ！！
あやっしぃー。」

ジトーっと見てくる葵は
悔しいほど可愛くて
なんとかこの誤解を解こうとおもって

「、、俺が好きなっ、」

「あ！きたきた！Aから！

ほら！」

俺の言葉にかぶせるように
携帯を嬉しそうに見せてくる葵。


俺、なに言おうとしてんだよ。
焦っても意味ねぇのに。
実際、今の発言的に脈なしっぽいのに、、。

「優ちゃん！」

パシッと
頭を叩かれて

い"っ！！
と呟くと


「聞いてた？！」

「なにが！！！」

「だからぁ！愛しのAからきたよ！」

「愛しのはよけーだわ！」

第一、Aも俺のこと友達だとおもってんのに
流石にこの冗談はキチーわ！

ゼッテー迷惑がる！

俺はこの後、
そんなに素直には楽しめなくて
苦笑いが目立った。

じゃあまた明日ねー！
と手を振る葵のことが好きなのに
なにもできない自分が嫌になる。

自信がないってこんなに弱くなるもんなのな。
と
思い帰宅した。

次の日ー。

学校に行くと、
なにやら楽しそうにAと葵が話していた。

近づいて話をしていると
葵が

「優ちゃん、Aに動画送ろう！とか
食わせてーとかばっかりだったんだよ！」


とかいうから、
なんていうか、恥ずかしい気持ちとか
言われたくないとかそういうよくわからない感情が生まれた。
だから俺は照れ隠しで

「おいいうなよー！

まぁ、でも次はぜってーいこうな！」

というとAが
嬉しそうにうなづいた。

よかった昨日元気ないように見えたから。

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