◇４１ ページ41
恋人つなぎのように
握った手からAさんの熱が伝わって
ちらっとAさんの顔を見ると
耳が真っ赤になっていた。
この背徳感に興奮している自分がいて
目的の階に着くまで俺たちはずっと手を繋いでいた。
それからは普通に
仕事をして
今日の打ち合わせは終わったから
河野社長が下まで送ってくれた。
Aさんと俺は
タクシーを呼び、さきにAさんが
乗り込む。
俺も乗ろうとした時に、
河野社長が
河野「岸くんってさ、、、
結構、大胆なことするね笑」
俺は、
ピタッと止まって
河野社長の方を見る。
「は？」
突然言われたことに驚いて
思わず、は？と聞いてしまう。
「あっ、いや！さっせん。」
すぐに謝ると
河野社長は笑っていて
河野社長「俺も手加減しないからね？」
耳元でそういう河野社長は
ニヤッと笑って俺から離れて
河野社長「じゃあ、また、Aさん
連絡しますね。岸くんも今日はありがとう。」
俺はそのままの流れでタクシーに乗り込んで
なんだよあの余裕な感じ。
と少し悔しかった。
タクシーで帰る道中
Aさんが、
「岸くん。
ああいうのは本当にやめて？？？」
河野社長のことを考えていたら
話しかけられて
ああいうのというのはきっと
エレベーターの中のこと。
「でも、Aさん、
いやそうじゃなかった。
それに本当に嫌なら
手、振り払う事もできますよね？」
下から覗くようにいうと
一瞬目が泳いだ。
図星の時のAさんの癖。
指先でツンと
Aさんの手に触れると
「ちょっ、、」
「それに。
昨日のこと、覚えてないなんて嘘っすよね？？？
俺、なかったことにするの嫌っすよ。」
そう言った瞬間、またあの時みたいな顔をする。
Aさんは本当にずるい。
おれを自惚れた気持ちにさせる。
だからもっと触れたくなる。
手をぎゅっと握ったと同時に
車は止まり
運転手「はい。着きましたよ。」
会社から家までは近かったから
すぐに着く。
Aさんは
「あっ、あとで払うから岸くん払っといて。」
と
そそくさとタクシーから抜け出し
マンションの中に入っていく
俺は
お金を払って
Aさんを追いかけた。
ガチャとドアをあけて
「さきに行くなんてひどいっすよ。
待っててくださいよ笑」
「岸くんが、
変なことするからっ、、、。」
「変なことって？？」
年上なのにいじめたくなるくらい
可愛い反応をする。
「！？！！なんか意地悪になってない？！！
やだ！！！
前の岸くんの方が良かった！！」
また、Aさんは俺から逃げようとする。
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さえ(プロフ) - あーさんさん» 続きの話はまだ下書き中で公開にしていないのでもうしばらくお待ちください！！すみません、、。 (2019年7月7日 15時) (
レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - 続きの話読みたいんですが、パスワードってなんですか？ (2019年7月7日 11時) (レス) id: 971e8c1a55 (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！嬉しすぎます(TT)コメントくれるのって本当に嬉しくてモチベーション上がります。続きは日曜日あたりには出そうかなと考えているので！！！もう少々お待ちください！！ (2019年6月28日 23時) (レス) id: 73079acea1 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - さえさんの書くお話どれも大好きです！これからも続きも楽しみにしています(^^) (2019年6月28日 17時) (レス) id: 2855c785e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さえ | 作成日時：2019年5月4日 16時
