自覚なし 2 ページ46
ト｢第一に、お前は恋愛を重く捉えすぎ。お前はさ、カジュアルに写真撮るじゃん、でもカメラ触らないやつからすると、写真って難しくて徳の高い趣味なわけ。
逆のことがお前に起こってんの。人を好きになるって、もっとカジュアルだよ。人に興味ないお前があの子だけは被写体に選んだって、かなり特別なの。俺から見て｣
カ｢……ん、まあそれはあるかも｣
MVとか人が映るものも、｢人まで丸ごと景色｣として捉えてる部分がある。その景色にどれだけメッセージを入れられるかが勝負、みたいな。
ト｢うん、で2つ目、視聴者さんに喜んでもらえてるのがダイレクトに伝わってきて嬉しい、ってことなんだよな？｣
頷くと、それも反論するには微妙な証拠だよ、と逆転裁判みたいなことを言ってきた。
ト｢じゃあ、Aちゃん以外の一視聴者さん、それもずっと応援してくれてて俺らのこと理解してくれてる人、を目の前に連れてきて、同じこと思うの、お前？
写真撮って、同じ部屋で動画みてたいって思う？自分のベッド乗せられる？｣
カ｢ちょ、さっきから文字が多いよ、絞って絞って｣
ト｢あーだから…んー…視聴者って枠に収まり切ってねえぞってこと、だな｣
トミーはそう言うと、何も言わなくなったおれの横で午後ティーをあおった。
本音を言うと、めちゃくちゃ焦っている。トミーが言っていることが全て図星で、え、おれもしかしてほんとに恋してんの？6コも歳下の女の子に？
カ｢……26年間女の子に縁のない人生だったのにこんなん、唐突すぎやせんか……｣
トミーがフハハと笑う。
ト｢縁はあったけど興味なかっただけだろ、お前が。まあカンタが一目惚れするようなタイプだとは思ってなかったからびっくりしたけど｣
そう言ってぺたぺたと部屋を出ようとするトミーに、おいおい待て！と声をかける。
カ｢一目惚れて！｣
ト｢あ？そうだろ？｣
半身でふりかえったトミーは、俺の反応にニヤついている。
カ｢違うから！おれあの子のこと追い出そうとしたの忘れた？｣
トミーがふざけて言っているのだろうと思い、ソファの上に立ってトミーを見下ろす。トミーがおいおいそこには絶対立つなよと更にニヤけた。
ト｢基本的に他人に興味ないお前が、わざわざ頭使って出て行かせようとすんだぞ。なんか違和感あるだろ｣
カ｢――えっ｣
ふざ、けてない？真面目にそれ言われちゃってんの、おれ？
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どすこい(プロフ) - みりん.さん» うわああ空気を感じて欲しくて書いてるのでほんと！ほんと！冥利に尽きまくっています！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2019年9月11日 9時) (
レス) id: 0b133baffd (このIDを非表示/違反報告)
みりん.(プロフ) - 初めまして！文才が光り輝いてます憧れです…！富永さんもカンタもPさんも後輩たちも皆キャラが立ってて、脳内再生余裕でした…！！応援しています、！！ (2019年9月11日 9時) (レス) id: 76a5e800b1 (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - りかさん» 深夜とかに更新して申し訳ないです、ありがとうございます！がんばりまし！！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 0b133baffd (このIDを非表示/違反報告)
りか(プロフ) - 更新されるとすぐ読んじゃうくらいハマってます！これからも更新頑張って下さい！ (2019年9月8日 1時) (レス) id: 06319c03d9 (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - ウユさん» おアッ……ありがとうございます……コメントすごく嬉しいです、気長にお待ちください！ (2019年9月5日 22時) (レス) id: 0b133baffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どすこい | 作成日時：2019年8月30日 1時
