続き ページ7
ぐらりと世界がゆがんだような気がした。
― 一回心臓が完全停止してまた動いている。―
それは一回完全に死んでまた生き返ったということを意味している。
きり「う...そだろ...」
貴方『嘘じゃないよ。気味悪くなったでしょ？二度とこんな私といたくないって思ったでしょ？』
Aは自嘲気味に言った。
けど感情がどこにもなくって、自分を失ってしまったアンドロイドが自分をさらに失っているように感じた。
きり「そんなこと...少し思ってないよ。」
貴方『きりやんこそ、うそでしょ。どうせ、こんな私となんて一緒にいたくない、気味が悪いって思っているんでしょ。』
違うんだ。
その心からの声に周りを見渡しているともう一つ違うことに気が付いた。
俺らは最初、体育館の裏で話していたはずなのにいつの間にか屋上に来ているのだ。
そしてAはフェンスに手をかけている。
きり「ま...
貴方『はは。どうせ私なんていなくなっても誰も気にも留めないんだ。しいて言えば気にしてくれる人は私を改造した人だけだ。』
きり「違う！俺は、Aがいなくなったら嫌なんだよ！」
Aの言葉に返すとAはふっと笑って
貴方『お世辞だろうけど、うれしいよ。...バイバイ。』
そういってフェンスに腰かけてそのまま後ろに体重を預けた。
とっさに俺は手を伸ばしたが間に合わなかった。
重力に引かれて落ちていくAの顔は無表情でふわりと舞った髪は太陽の光を浴びてきらめいていた。
頬からは涙を流しながらも俺はそんなAに見とれていた。
Aが地面について周りにどす黒い赤と鮮やかな赤が白いコンクリートに鮮やかな模様を作り出しているのを見て俺は我に返って走った。
Aが落ちた場所につくとAはまるで眠っているような風に息をしていた。
そんな様子を見て少し息をついた後俺は急いで救急車を呼んだ。
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龍愛 - この次が楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
シモン(プロフ) - お母さん生んでくれてありがとうこの小説を読めた (2019年4月30日 15時) (レス) id: 50340a341d (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - 続きが気になる系のアレですね。 アレですよアレ、アレなんですよ（語彙力無） (2019年1月7日 13時) (レス) id: ab28f31522 (このIDを非表示/違反報告)
シャラーム - 面白かったです。 (2018年12月5日 21時) (レス) id: 883863474d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurei | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/WT_MT_tanpen/
作成日時：2018年11月5日 18時
