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第七十九話 ページ6

「離せ!!!!」

聞きなれた声が私の耳に入ってきて目を覚ます。

…そうか、あれからみんなに起こったことを説明して…ハルタに連れられて自室に…、
目に入った手をふと見るとべっとりとついた赤黒いもの。
…夢じゃない、夢じゃないんだ、これ。
張り裂けるような胸の痛みに耐えながらキィ、と扉を開けて甲板へ向かった。



「エース…いいんだ今回は…妙な胸騒ぎがしてなァ…」

「親父の顔に泥を塗って…!!!」

「エース!!落ち着くんだよぃ!!」

「うるせェ!!」



ギロリ、とナイフのような目をした少年。
今にも押さえつけるマルコとビスタを振りほどいて船から降りていきそうな
勢いだった。




「ティーチはおれの部下だ!!!おれがケジメをつける!!!」




―――ドガッ!!






「「!?」」


その瞬間すごい音と共に吹き飛び、ガンッ!!、と壁に体を打ちつけたエース。
突然の出来事にクル―達も唖然とした。




「……ってぇ……A、てめぇなにすんだ!!!」

「…とんだ大馬鹿だな、お前は」

「あ?」

「ティーチを追いかけて殺すことがケジメか!?頭冷やせ!!」

「なんだと…?」




がっ、とエースが起き上がり、Aの胸ぐらをつかむ。



「お前の隊長はおれだ!!偉そうに指図するんじゃねェ!!!」

「じゃあ一体ティーチはなんの実をたべてどんな能力を手に入れたんだ!?
なにもわからずに無鉄砲で行ったってどうするんだ!!!」

「…それは!」

「あいつは隊長にもならず、ずっと悪魔の実が自分に流れ込むのを待っていた!!!
だから私はティーチの実力がわからない!!もしもお前が劣るほどの能力を持ってた
らどうする!!!!」

「…ンな事、あるわけねェ!!」

「どこにそんな保証がある!!!」



エースがぐぐ…!!と胸ぐらをつかむ力が強くなる。
呼吸がしにくい、思わず顔が歪んだ。




「…一回、冷静になって作戦を練るんだ!!」

「そんなことしてる暇はねェ!!おれが今すぐ…!」

「お前が今しようとしていることは親父の…このモビ―の足を引っ張ることだ!!」

「黙れ!!」









「いいかげんにしろぃ!!!!」








船に響いたマルコの声。
しん、と辺りが静まり返る。



「エース…、お前が責任感が強いのはよく知ってるよぃ…、
だがな、お前は隊長だ!!お前がいなくなったら誰が二番隊の指揮をとるんだ!!」

「…!!」







「……この船にはお前が必要なんだよぃ!!!」








end

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アリス - 面白いっす!頑張ってください! (2016年2月1日 19時) (レス) id: 424d54751f (このIDを非表示/違反報告)
丸きち(プロフ) - あずきさん» ふぁいとです!!(`・ v ・´)vブイッ (2015年3月2日 19時) (レス) id: 9d6b427c5b (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 丸きちさん» ありがとうございます!!頑張ります!!・:*三( ε:))☆((:3 )三*:・。 (2015年3月2日 19時) (レス) id: 47d6229cfc (このIDを非表示/違反報告)
丸きち(プロフ) - あずきさん» うぇーいwwwいいともぉぉぉ(ryこれからも読み続けますんで!w頑張ってください!!(*´∀`*)尸" (2015年3月1日 22時) (レス) id: 9d6b427c5b (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 丸きちさん» めっちゃおもしろいじゃないですかwyes!!いいともぉおお←(あれ、違う?w)はい!!これからもよろしくお願いします・:*三( ε:))☆((:3 )三*:・。 (2015年3月1日 22時) (レス) id: 47d6229cfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずき | 作成日時:2013年6月9日 11時

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