第六十五話 It does not allow. ページ21
Aは白ひげの船につくとすぐさま医務室へと
運ばれた。
エースに抱えられたAは意識はなく、
くるまれた毛布には大量の血が滲んでいた。
その無残な姿を見た船員達は言葉をつまらせる。
Aがいなくなった甲板には不穏な空気がただよっていた。
「…Aは命がけで俺達を守ろうとしてくれたんだよ…
っ！！誰だよ！！裏切るとかいったバカ野郎は！！」
沈黙を切ったエースの声。その言葉に
船員達はなにも言えず、グッと自分達の
愚かさを噛みしめた。
…その時。
「よぉ。先日は仲間が世話になったなァ白ひげ海賊団。」
上を見上げるとそこで怪しく笑う男が一人。
そいつはつい最近俺達がつぶした海賊船の船長だった。
「…自分からあいさつにくるなんて礼儀がいいことだねぃ…。」
「俺のモノを返してもらおうと思ってな。」
「…いつからお前のモノになったんだよい？」
「俺が奪った瞬間だ。」
「…俺達の妹を傷つけたんだ。覚悟はできてるんだろうな。」
「おいおい。つまらない家族ごっこはもう終わりにしようぜ？」
そう言うと男は何かの残骸をとりだした。
「これ、アイツにとってよっぽど大事なモンだったんだなァ。
こんな安物のネックレス。」
パラパラと上から降ってくる金属の粉。
¨そいつを持ってろ！…お前がいつか…船を下りる、その日まで。¨
…それはまちがいなくエースがAに渡した
スペード海族団のネックレスだった。
「返してやるから自分で刺せってナイフ渡したら
本当に刺すんだぜ？大笑いだったよ…！！！」
「…………！！！！！」
こみ上げる悔しさ。
湧き上がる怒り。
エースが苦しそうに拳を握りしめた。
「お前らもアイツの力を利用したくて仲間に
したんだろう？だったら…
俺と一緒に世界をとろうぜ！！！」
アイツの力を使ってよぉ！！！と
ケラケラ声を上げて笑う男とは対照的に、
しん、と静まり返ったモビ―。
マルコは振り向きもせずにただ一言、
小さくつぶやいた。
「殺せ。」
(その目には、情なんてかけらも残っていない。)
第六十六話 たしかに恋だった→←第六十四話 It rains.
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あずき(プロフ) - ☆奇跡☆さん» おぉっ!!ありがとうございます!!キトくんの番外編かな？まだまだ続きそうですが、見てやってください＼(^o^)／コメありがとう!! (2014年3月11日 19時) (
レス) id: 47d6229cfc (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 月星☆LUNA☆さん» ありがとうございますっ♪コメ感謝感謝!!がんばりますー＼(^o^)／ (2014年3月11日 19時) (レス) id: 47d6229cfc (このIDを非表示/違反報告)
☆奇跡☆(プロフ) - この小説泣けますね(;o;)続きがすごく気になります！更新頑張ってください(^-^) (2014年3月6日 22時) (レス) id: 989c426bda (このIDを非表示/違反報告)
月星☆LUNA☆(プロフ) - 続きがすっごく気になります!!更新頑張ってください!!!!! (2014年3月5日 23時) (レス) id: 6412faed27 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - はにぃさん» ありがとうございます!!更新しました!!みてやってくださいな＼(^o^)／ (2014年3月5日 20時) (レス) id: 47d6229cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずき | 作成日時：2013年4月5日 16時
