第51話 ミス研で海水浴 1(水樹視点) ページ15
バスを数回乗り換えし、海水浴場へ向かった俺達ミス研部。
それにしても…
「……暑い。」
俺は夏が嫌いです。
脱いでも脱いでもあっついんだよ。
今日は一段と気温が高い。
そのため俺はちょっとダウンしました。
「水樹君もう熱中症なの…!?」
「ちょ、水樹大丈夫!?」
「水飲んで!!」
「もう水がなくなったらただの樹木です。枯れます。俺は。水樹だけに。」
「自分の名前で自虐を語るな栗栖野弟。日陰で休め。」
部長さん、桜、杏、西崎に心配される俺は傍から見ればハーレムだと思う。
実際は迷惑かけているだけだが。
「もー、水樹本当いつもテンション低いんだからー。ちょっとは上げて行こうよー!!」
「菫、あんま無理言わないで。水樹季節の中でも夏が一番ダメだから。」
「そうなのー?」
「(初っ端から水樹大丈夫か…!?生徒に何かあったら…!!
後…あの2人は友達、あの2人は友達…)」
傍から見れば明るいカップルの日向と名色、色々と心配する竹貫。このロリコンが。
「柊、ちゃんと日焼け止め塗った?(いくら上着を着ているからとはいえ柊の肌が焼かれるのは耐え難いし周りの奴らが柊を厭らしい目で見られるなんてそんな事がないようにetc)」
「あぁ…逆に暑いけどな…(薄いとはいえ長袖のパーカー着せるとか…シースルー着せられるよりは全然良いけど。日向の天然ボケがあの後楓の中の審査で通りかけたんだ。…通ったその時、今度こそ俺は恥ずかしさのあまり死ぬ…!!)」
こいつらは見ているだけであっついから無視しよう。
その後ぼーっと俺は皆を見ていた。
ビーチバレーで遊んでいる日向、桜、杏、名色。暑いのに良く動くなぁ。
審査をしているのは竹貫と、審査というより傍観している柊。
何か柊、杏がコケる度にすっごい体が反応しているんだけど。
心配しまくってるのか。アレか、小動物みたいに可愛い杏だからな。
で、西崎は楓に泳ぎを教えてもらっている。
最初、俺と違う理由で海に入る事を拒んでいた。
そしてその謎を楓が当てたのだ。
何と運動なら何でも出来る西崎がカナヅチだったのだ。
驚いたよ。
にしても楓、西崎にはあんな優しい表情を見せるんだな。
まぁ西崎は柊にも似ているし…
それと同じくらい…楓の母さんである空木梓さんによく似ている。
子供の頃、柊も写っている空木家の家族写真を見て「あぁ、この家には梓さん似の子供もいるのか」と普通に思ったから。違和感なく。
…あの屑とも似てるのが最大の難点だけどな。
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作者名:tsurara | 作成日時:2017年3月5日 20時