番外編 END１のアレ ２ ページ39
その画像は、全員に見覚えのある美少年達が濃厚に絡んでいた。
「こっちは原作ゲームのオープニングの画像です！
何が悲しくてオープニングで好きな人の野郎同士のキスシーン見なくちゃいけないんですかー！」
――――楓と柊が自宅でキスをしているシーンだった…――――
「更に更に、この二次創作のNormal endでは好きな人が可愛い弟の1人に抱かれて朝チュン迎えているシーンを先月の小説更新で見る羽目になったんですよ！どういう事なのコレはー！」
――――ちゃんと服は着ているが、ベッドで寄り添って眠っている楓と日向だった…――――
「え、マジすか…え？」
「テメー画像出すなーッ!!」
当然ながら柊は顔を真っ青にして怒鳴り、日向は呆然としていた。
「何なの!?好きな人と弟が実はホ〇でした展開が待っているの!?
そんなの私辛過ぎるわ！」
ネタバレは止む事はなかった。
「大体双子で〇モって何なの!?24時間一緒にいてイチャイチャしまくってるの!?このリア充ホ〇め!!」
「テメーさっきからホ〇〇モ言い過ぎなんだよ！俺はホ〇じゃねえーッ!!」
その時だった。
桜が怒りで、柊が恐怖で吠える中、1人の女子生徒が桜の前に出た。
「―――あら、甘いわよ桜ちゃん。貴方にも、その目に焼き付けなければならない真実を突きつけてあげるわ」
「つ、椿部長…!?何を…」
そして椿が取り出したのは……
――――桜が水樹の手を繋いで、頬を染めて寄り添っているシーンだった…――――
「どうやら、この駄目作者の氷柱だか茶柱だか人柱だか知らないけど、Normal endで貴方と水樹君が良い感じになっているらしいのよ……」
「なっ……!?そんな……私と水樹の…こんなのも、存在するの…!?」
「うふふふふふ……………貴方も人の事言えないじゃない……姉弟とはいえ男女が家で四六時中ずっとずっと傍にいるせいかしら……？こんな事をするなんてとんでもない女ねぇ………
……水樹君。どういう事か説明してくれるかしら……？貴方、恋人はいないんでしょう？なのに実のお姉さんにこんな事されて満更でもないどころか内心嬉しそうにしているじゃない…
どうしてどうしてどうしてどうして……私じゃダメなのね……？貴方が年上好きなのは何となく察していたけれど、まさか実のお姉さんにこんなイケナイ感情を抱くなんて私の心を弄んでいたの？
ねぇねぇねぇねぇどういう事か説明してくれないかしら……？」(目のハイライトオフ)
「や、あの、その、ちょ、助け」
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作者名：tsurara | 作成日時：2018年8月8日 21時
