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蔦子さん ページ8

私は8歳になった。そして明日の夜に冨岡さん一家が襲撃される。


「明日、近くの町にでかけてもいい? 鱗滝さん」


私は怪しまれないように無邪気に言った。


「ああ。だが、絶対に夜になる前に帰ってこい。」


優しい声。

ああ、心配かけちゃうな……ごめんなさい……


「はーい」

「一人で大丈夫なのか?六華。」

「うん。道を覚えるのは得意なの。」


心配そうな、たしなめるような、そんな声。


「鬼に注意してね。絶対に寄り道しないこと。」

「わかった!」

笑顔で言う真菰。

「気をつけてね!おねーちゃん!」

「気をつけるね。」

元気一杯の雪花。



次の日。

木の匂いのする扉をガラリと開けて、私は外に出た。

「行ってきます」

皆が見送ってくれる。

私は冨岡さん一家の住む町に向かった。




……着いた。

速く走ってきたので二時間程度で到着出来た。

冨岡さんの家の近くへ行く。

楽しそうな笑い声。

祝言をあげる予定だったと聞いていた。


現実は、何でこんなに厳しいのだろうか。


悔しくて、奥歯を強く噛みしめた。


鬼だって、なろうと思ってなったのではない。

無惨に襲われた人が鬼になって、その鬼が誰かを殺して。本当に、救いがない。

この二人は助ける。


辺りが仄暗くなってきたことを見計らって、私は鬼殺隊員を呼んだ。


「助けて! あっちに化け物がいるの!」

「もう鬼の活動時間だ。奴らに違いない!」


私は家までの道案内をした。


鬼殺隊員と私は家へ辿り着いた。

そして隊員は一瞬で鬼を斬った。

蔦子さんは腕に傷を負ったが、他は無傷だった。


あともう少し早く呼べば傷もつけられなかった……でも、助かってよかった。



鱗滝さんが心配する。私は大急ぎでこの場を去った。

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萌葱なごみ - 如月さん» ありがとうございます!!!もっと面白く出来るように頑張ります! (2020年5月15日 19時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - まだ5話くらいしか読んでいないんですけどこの時点で面白いです!応援してます!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ (2020年5月15日 18時) (レス) id: 246a34a862 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - あやめさん» ありがとうございます(*≧∀≦*) (2020年4月20日 16時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください! (2020年4月19日 8時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - さーぇーちゃーんさん» ありがとうございます!!嬉しいです!!! (2020年4月17日 22時) (レス) id: f1dc7efd01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌葱なごみ | 作成日時:2020年3月31日 21時

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