救済はとんでもないハードモードだった。【鬼滅の刃】

最悪なプロローグ ページ3

38回目の衝撃。

骨も何本か折れている。

「……ごぼっ」

13回目の吐血。

元々純白だった髪は、赤黒く染まっている。

負傷で動けなくなってから、急激に、動いている間は忘れていた痛みが戻ってきた。

足はもう両方とも感覚がない。
抉られた脇腹から流れる血も止まってくれない。

ーー駄目、だ……泣いたら……っ

柱の皆は、次々に鬼に殺されていった。

そして今、ここにいる全員が戦闘不能で瀕死または死亡している。

もし、皆が生きていても……私たちが勝つことはない。

禰豆子さんが無惨に吸収されてしまったからだ。

もう無惨に弱点はない。

全て、私達がしてきたことは無駄になったのだ。



仰向けのまま動かない身体。

ふと、視界の隅に流れ星が光る。

ああ、出来ることなら全てをやり直したい。

全てをやり直したい

全てをやり直したい

全てをやり直したい

全てをや


その瞬間、グシャリと骨が砕ける音がして、頭部が無惨に破壊された。

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