救済はとんでもないハードモードだった。【鬼滅の刃】

あの日 ページ24

雪花が明日の夜殺される。
任務を速く片付け、雪花の元へ向かった。

あの見慣れた木の家が見える。着いた時には、もう夜だった。

その時、雪花が家を出た。
ぼんやりしながら、おぼつかない足取りで。
こっそり雪花に付いていく。

しばらく行くと、鬼が現れた。
まだ雪花は気づいていない。


強く、地を蹴る。


一瞬で鬼と私の間合いが詰まる。


ーー弐の型 氷柱突き


もう一連撃……っ！


ーー伍の型 沫雪


本当に呆気なく、鬼は消えていった。


……でも、雪花に気付かれてしまった。



「おねえちゃん！？」




何も答えずに、この場を去る。
「ありがとう」を言われたくなかった。

身を挺して命懸けで守るのと、前生の経験を使って安全に守るのとでは釣り合わない。


私には、礼を言われる資格なんて無い。
雪花の方が、私より断然強いのだから。

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