Manager Tiger Ⅱ (ページ7)

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#２－３　Shime Eiga side Shimekake ページ7

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七五三掛side

スタッフ「七五三掛龍也さん
クランクインでーす」

七「よろしくお願いしまーす！」

いよいよ俺の映画のクランクイン。

担当マネの東郷さんがついてくれるけど、
クランクインだからってAも来てくれた。

『、クマオくん？』

七『風冷たいね』

前にAとした会話を再現
しているような感覚になる。

Aはあの日の事、覚えてるかな。

スタジオのセットの外で見てるだろう
Aを、目の前の女優さんと
重ねながらセリフを吐く。

この子がAならいいのに。

そう思いながら順調に撮影をこなし、
チェックのため休憩時間が入った。

東郷「七五三掛さん、お疲れさまです」

七「ありがと～、あれ、Aは？」

東郷「共演者の方のマネージャーさんと
話してます、あそこ」

見ると、共演者の俳優さんのマネさんと
話してるAがいた。

ぼーっと見てたら、ばちっと
視線がぶつかった。

Aは相手に軽く会釈をして、
可愛い笑顔でこっちに駆け寄ってきた。

「しめさん、お疲れさまです！
演技とても良かったですね！」

にこやかなAにつられて、
俺までにこにこしちゃう。

やっぱり、Aの笑顔はいいなあ。

七「ほんと？嬉しいな。
Aのこと考えながらやってたんだよ」

「ッ！！」

東郷「なっ、Aちゃん？！
大丈夫ですか、七五三掛さん
何したんですか可愛いAちゃんに！！」

七「なんもしてないよ俺」

こっそり耳打ちすると、ぼふっ！って
音が出そうなくらい顔を真っ赤にしたAに、
東郷さんが駆け寄って心配してた。

なんか東郷さんって、ALOVEって
感じでもやっとしちゃうなぁ。

「と、とりあえず。今日は様子見に
来ただけですので、わたしは事務所戻りますね」

七「え、もう行くの？」

「はい。アルバムの宣伝で打合せラッシュで」

七「そっかぁ～、忙しいんだね」

最後までいてくれると思ってたから、
ちょっと寂しい。

でも俺だけのAなわけじゃないし、
わがままは言えないな。

「頑張ってくださいね！
映画、みんなで観ましょう！！」

七「あはは、恥ずかしいけど
嬉しい！頑張る、俺」

それじゃあ、と言って去っていく
Aを目で追う。

最近のんびりショッピングとか
行けてないから、アルバムの仕事が
落ち着いた頃に誘ってみようかな。

また無理しないように、
みんなでみてなきゃ。

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