#２−１６ Shizu HBD ページ43
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「あ、もう始まるよ！」
吉「ポーズどうする？」
「えっなに、あ、TJ！」
吉「うぃ〜」
二人でポーズをキメて、落書きで
ふざけ合って、出てきたプリクラを見て笑って。
切り離した片方を渡すと、ふにゃっと笑った
閑也くんは、スマホケースの中に入れて、
「いつでも見れるように！」ってまた笑った。
今日は閑也くんの誕生日。
閑也くんからお誘いされて、
今日はふたりでショッピングモールに来た。
猛暑日だけど、冷房の効いた店内なら
楽しめるでしょ、ということで、
思いっきり二人ではしゃいでいる。
「うわったこ焼き食べたい」
吉「いつも並んでるよなーあそこ」
「でも新しく出来た
チョコ専門店も気になる…」
吉「はしもっちゃんが良いって言ってたわ」
「わ、おだんご売ってる！！！」
吉「みたらし美味そう〜」
どこかのお店で小腹を満たそうと
お店選びに悩み中。
閑也くんはどれも肯定的で、
かなり悩んだ挙句、選ばれたの
はたこ焼きでした。
吉「うわ美味そ〜！」
「ごちそうさまですしーくん！」
吉「ねえしーくんは恥ずかしい！
い〜え、美味しく食べてね」
にこにこしてフードコートの一席に座り、
たこ焼きをひとつ口に入れる閑也くん。
え、ひとくち？？
吉「ぶわああああっふ！！！！
あふ！！！あふい！！！」
「あっははは！！！！ひとくちで
いくなんて豪快だよ！！」
吉「がは、は、あふい！！！」
「みずみず！！！」
涙目で顔を真っ赤にしながら
悶える閑也くんに、水を渡す。
吉「ごく……は、は〜〜〜！！
しぬかと思った！！」
「めっちゃ面白かった！」
閑也くんを反面教師に、半分に割って
しっかり冷ましてから口に入れる。
めちゃくちゃ美味しい。
「うんまあ〜〜〜！！！」
吉「ひとくちでいけよ〜〜」
「あれ見たあとは無理！」
吉「てかホント美味そうに食うよね」
「そう？？だって美味しいもん」
吉「Aの食べてるとこ
見るの好きなんだ、俺」
テーブルに頬杖をついてこちらを
見てくる閑也くん。
その目がものすんごく優しくて、
ドキッとしてしまう。
「、なにもう…はやく食べちゃお！」
吉「やけどすんなよ？」
「それは閑也くんね！」
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年1月14日 22時
