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二人の会話を聞きながらも、返事をする余裕がないくらいに、俺は目の前にいるAを見つめていた。
高「あ、もしもし瀬戸さん?うんそう、店出たんだけど。Aが酔っちゃってさ、」
中「あ!ゆーやがチクってる!」
「チクってる!」
八「大きい声出さないの。裏通りとはいえ人来たら大変でしょ」
あんな、A…
宮「………あっちから帰るか」
倉「え、声掛けなくていーの?」
宮「正直声掛けてAが酔い醒めたりしたらキツくない?あれJUMPだからああなってるんだよ」
元「っ、………」
ちゃかの言葉に、さらに拳を握る力が強まる。
山「瀬戸さんなんて?」
高「とりまみんなでAの家集まって、あとから瀬戸ぱぱも来るって」
有「引っ越し手伝ったとき高木以外みんなAの家行ってるし、そうするか」
高「え、そうなの!?俺だけ!?」
八「じゃあれっつらごー!A乗りな」
光くんの言葉に、立ちながらうつらうつらとしていたAが、かがんだ光くんの背に抱き着く。
薮「この感じ懐かしいね。小っちゃい時もよく光か俺で眠たいAおんぶしたよね」
薮くんの言葉に、みんな口々と話し出しながら、Aの家の方に消えていく9人。
その後ろ姿を、ただ眺めるしかできなかった。
元「………、くやしい」
やっと出た言葉はそれだった。
宮「…元太すごい顔してる」
倉「また見せつけられたなー」
のろのろと歩き出しながら、さっきの景色を忘れようとぶんぶん頭を振るけど、ただ頭が揺れて気持ち悪くなるだけだった。
宮「……ま、そのうち8人よりも心開いてもらうしね」
ちゃかが明るく俺を見ながら言った。
………ほんと、ちゃかって俺を扱うのがうまいな。
元「ッ、もち、Aパパよりも頼られるし!!すぐだし!!」
倉「っはは、強気元太だ」
宮「はやく行こ、作戦会議」
元「うおーーーー!!今に見てろーーー!!」
俺の誓いの雄たけびは、飲み屋街の裏路地にばかでかく響いた。
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#50 New Song side Matsukura→←・ side Matsuda
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エキゾチック幸助(プロフ) - なちょさん» コメントありがとうございます!リアルに書けているのなら良かったです☺️今後も頑張りますのでどうぞ最後までお付き合いよろしくお願いします! (2021年11月26日 17時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
エキゾチック幸助(プロフ) - 香さん» って香さんですね!?わーー!!自分の作品にコメントくださるなんて!嬉しいです!めちゃくちゃ推してる作者さんに褒められるなんて嬉しすぎます……!!重ねてありがとうございます!! (2021年11月26日 17時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
なちょ(プロフ) - 最新までのお話読ませていただきました!とてもリアルで、私が実際に体験しているかのようで読んでいて楽しいです!次の更新が待ち切れません💓 (2021年11月26日 17時) (レス) @page39 id: d49be0b766 (このIDを非表示/違反報告)
エキゾチック幸助(プロフ) - 香さん» コメントありがとうございます!大変励みになります……口調は似せようと意識してたのでめちゃくちゃ嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2021年11月24日 22時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
Cancake(プロフ) - エキゾチック幸助さん» はい!よかったです。これからも楽しみに読ませていただきます! (2021年11月24日 21時) (レス) id: 54f2916675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年11月8日 19時