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スマホを見てた元太が急に言い出して、
なんだコイツと思いながらも、今日は
なにかと優しい元太に免じて付き合ってやる。
倉「じゃあいっせーのでな」
元「あ、カメラまわそ!
とらまるかマネブロに上げよ―よ」
言い出した元太に頷いて、元太のスマホは
画質が悪いから俺のスマホで撮ることになった。
元「じゃあいくよー?せーのっ」
両目をつむって片足立ちになり、集中する。
その間、今日の公演の反省をすることにして、
良かったこと、悪かったことを考える。
倉「元太―まだ生きてる?」
結構時間が経った気がして元太に
声を掛けるけど返事がない。
集中してるのかなと思ったけど、そのあと
声を掛けても反応がない。
なんか気配も感じない気がして薄っすら
片目を開けて隣を見ると、そこには誰もいなかった。
倉「っうえええ!?!?おい元太!?」
廊下に虚しく響く俺の声。
なんなんだよアイツ!!
うっぜーと思いつつ、スマホのカメラを
つけたまま楽屋に戻る。
倉「みなさん聞いてください。
てか観てました?元太に置いてかれました」
ブツブツとカメラに向かって話す。
倉「俺がせっかく乗ってやったのに
酷いやつですよまったく」
文句を言ってると楽屋前に着いたので、
思い切り扉を開ける。
倉「おい元太!!お前なに置いてって」
元「♪〜この世界には温もり少なく」
楽屋に入ると、部屋は暗く、真ん中に
ろうそくの点いたケーキを持つ元太と、
それを囲むみんな。
宮「♪〜そんな弱い者にはなりたくない」
ひとりずつ、みんなで俺の作った
『pure』を歌ってくれてる。
倉「ッ、」
みんながあまりに優しい顔と声で歌うから。
つい涙が溢れてきそうになる。
元「♪〜明日も笑顔でいれるさ」
宮「松倉海斗!」
一同「「誕生日おめでとう〜!!」」
倉「うお〜〜〜ありがと〜!!」
中「はい!消して!」
七「ひといきで消すんだよ!」
パンパンパン!!とクラッカーが弾け、
目の前にケーキが出てきて、火を消すように
海人としめに急かされる。
川「願い事しながらね」
如恵留の言葉にちょっと考えて、
一息で火を消した。
元「…フ〜〜〜〜〜!!」
吉「おめでとーー!!」
電気がつけられ、後ろを向くと、いつもの
バースデーサングラスを掛けたAが
笑顔でビデオを回してた。
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エキゾチック幸助(プロフ) - ゆきのさん» コメントありがとうございます!もっとみんなに頑張ってもらいたいですね… (2021年11月5日 19時) (レス) id: c19b7f2284 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 楽しく読まさせていただきました!!げんげんが積極的なの容易に想像つきますよね〜好きな子に攻める割に意識してもらえないっていう…(笑)げんげんに負けないようにみんな頑張れ!!(笑) (2021年10月14日 0時) (レス) id: 90724bbd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年10月9日 14時