Manager Tiger4

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中村side




稽古場からせとちゃんを抱っこして裏口に
回ると、サポマネさんが買い出しついでに
車を出してくれることになり、そこまで運ぶ。


大人しすぎるせとちゃんを伺うと、
寝てるみたいだった。


どんだけ疲れてたんだよ、と思いながらも、
すやすやと眠る彼女に、顔が緩みそうになる。



サポマネ「寝ちゃってる？あんま
揺れないように走るわ」


中「すいません、お願いします」


サポマネ「いやいや。俺も詰めすぎるなとは
口うるさく言ってたけど、大丈夫の一点張りでさ。
海人たちが強引にでも休ませようとしてるの見て、
ほっとしたよ」



ありがとね、と言われ、首を振る。

どこまでも頑固で真面目な彼女の寝顔を
見ながら、もっと気にすればよかった、
と苦しくなる。

もっと、甘えてくれてもいいのに。

マネージャーに抱くには不似合いな気持ち。

この気持ちに名前をつけてはいけない気がして、
ぐっと下唇を噛んだ。






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瀬戸side





「ん……」



気が付くと、自分の部屋の天井が見えた。

ふ、と横を見ると、ベッドに肘をついて
スマホを操作するうみくんが見えた。



中「あ、目ぇ覚めた？」


「うん……ごめん、寝ちゃってた」


中「いーのいーの。頭はまだ痛む？」



スマホの画面を消して、頬杖をついた
うみくんに聞かれる。



「まだちょっと重い感じは残ってるかな…」


中「んー、そっか。さっきのえるくんが
漢方ならどうかなって言ってたから、
ドラッグストアで店員さんに聞いて
買ってみたけど。起きれそうなら飲んで」



そう言われ、ゆっくり起き上がってみる。

拍子にずきんずきんと痛みだすけど、
なんとか耐えて体を起こした。



中「痛いなら痛いって言いな」



不機嫌そうに言われて、うみくんを見る。



「え、なんで」






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