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俺が言うと、せとちゃんは困った顔をしつつ頷いた。
「あ、でもとりあえず、まだ撮影中なので。
撮影終わって休憩挟むときにまたお話します」
宮「あ、わかった」
中「……それまで一人になんないでね。
俺の見えるとこにいて」
心配だから、と言うと、
せとちゃんも一瞬考えて頷いた。
海斗は話が分かってなかったから、
ずっと不思議そうな顔で俺らを見てた。
．
それから企画が終わり、昼休憩を
挟むことになった俺らは、スタッフさんも
揃って近くのレストランを貸し切ってご飯を食べた。
ハワイ料理のバイキングで、
みんなはしゃいでたけど、
俺はずっとモヤモヤしたままで、
あんまり味もわからなかった。
のえるくんや元太がどうかしたのか
聞いてきたけど、濁してせとちゃんを見る。
ふっつーにケロッとしてて、笑ってる。
嫌がらせされた後なのに。
この中に犯人がいるってのに。
そう思うだけで、俺の事じゃないのに腹が立って、
無性にイライラする。
七「ねえどしたの？Aちゃんと喧嘩でもした？」
中「は？なんで？」
吉「いや親の仇ってくらい睨んでるじゃん」
宮「こわいぜ〜」
中「……別に、なんもない」
プレートに盛った料理を食べきってしまい、
食欲もないので部屋を出る。
そのとき、海斗に目配せして、
せとちゃんの後ろを通って背中を軽く叩いて合図した。
宮近side
宮「ごちそうさまでした」
川「ダブルカイト早くない？」
元「早食いは身体に悪いってママ言ってた」
倉「お前の方が早食いだろ」
宮「海人のイライラをしずめてくるわ、
怖いからAも道連れにする」
七「うわあ可哀想」
自然に俺ら３人で話しててもおかしくないように話して、
海人の合図に気付いたAを待って二人で部屋を出た。
宮「なんであいつあんな怒ってんの？」
「うーん……わたしが原因なのは間違いないんですけど、
怒ることだったかなあ」
うーんうーんと悩みながら歩くA。
ちょっと歩くと休憩スペースのテラスのベンチに
座る海人が見えた。
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2021年9月24日 11時
