#27 Keiko ページ30
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虎者の稽古が始まった。
台本が配られて、早速振り入れが始まる。
わたしはその間、宣伝のためのメディア各社との
打ち合わせに走り回り、元太の撮影やメンバーの
レギュラーの仕事の付き添いに奔走していた。
ゴールデン帯の視聴率の良いバラエティが
決まったことを伝えるため、朝イチで雑誌の
スケジュール打合せを終え、虎者稽古現場に訪れた。
なかなか稽古が始まってからも他の仕事で忙しく、
稽古現場にはあまり来れてなかったので嬉しい。
中「ふぃ〜〜、喉かわく〜〜」
「あ、お疲れ様です」
Tシャツの裾で汗を拭きながら荷物スペースに来た
うみくんに挨拶する。
ヘアバンドを着けたうみくん、久々に見たな。
中「あ、せとちゃんだ。
最近全然喋ってくんないね」
「1日1回は喋るようにしてますよ」
中「そうじゃないじゃん〜」
水を飲みながら笑ううみくんは、
ちょっと疲れているようだった。
川「あ、Aちゃんお疲れ!忙しそうだね」
爽やかな笑顔で休憩に入った
のえるくんにも挨拶をする。
「お疲れ様です。ちょうど良かった、
のえるくんとうみくんにゴールデン帯の
バラエティ決まりました」
二人に入った仕事の説明をすると、
目を見開いて驚いた。
中「え、おれこれ好きな番組なんだけど」
川「わー!やったね!頑張ろ〜〜!」
二人ともにこにこしてて、仕事頑張って
よかったな、と達成感を感じる。
元「おつおつ〜〜」
中「あ、元太おつおつ〜」
川「お疲れ!撮影どうだった?」
「お疲れ様です」
ドラマ撮影に行ってた元太が
練習室に入ってくる。
初日は挨拶のために一緒に行ったけど、
他メンバーの予定もキツキツなので、
サポートマネージャーの方に
主に付いていってもらってる。
だからあまり元太とは会えてなくて、
すれ違いのような感じになっていた。
元「楽しいしみんな優しくていい感じ!
ってかA久々じゃん、
おれのこと避けてるのー!?」
「ええ、避けてないよ、
明後日の撮影は付けるからね」
元「え、まじ!?よっしゃめっちゃ頑張る!!」
川「元太もAちゃんも頑張ってて偉いなぁ〜」
のえるくんがわたしたち二人の頭を
ポンポンとしてくれて、なんだか照れてしまう。
元太をチラッと見ると、同じく
ちょっと照れたようにはにかんでた。
吉「のえるの愛が暴発してる」
七「せとげんだ〜」
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年9月24日 11時