#26 Minnna chigau side Nakamura ページ27
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中村side
中「せとちゃんってさあ、
大人っぽいけどまだまだ子供だよね」
「えぇ?急に何ですか」
ちょっとムッとしたように返事をするせとちゃんに、
可笑しくて笑う。
倉「それはわかる。いつもは うわ〜しっかりしてんな〜
って思うけど、ちょくちょく幼いっていうか、
元太と同い年ってのに納得する」
元「ねえそれ俺にも喧嘩売ってないよね?まさか」
倉「もちもち、売ってる」
元「おってめっこのっ」
宮「ふとしたときね。ジュース奢るって言ったら
喜んでりんごジュース選んだり」
中「いじったらムキになったり」
元「ケイと服の話してるときとか楽しそーにしてる
感じは大人っぽくはないよね、可愛い感じ」
「へえ………」
俺らの話を聞いて興味深そうに頷くせとちゃんに、
そういうとこも、って思う。
ときどき見える年下感が、元太とはまた違った
可愛がりたい欲みたいなのが芽生えちゃうんだよね。
そんなとき、ヴーーーーっというバイブ音がなって、
せとちゃんがスマホを取り出した。
「あ、すみません、ちょっと出てきます」
宮「別にここでいいよ、仕事の電話でしょ。
俺ら騒がないから」
「そうですか?じゃあ失礼します」
そう言いながらも部屋の隅に移動した
せとちゃんを見た後、小さめの声で違う話をする。
元「そういえば俺ランク上がったよ」
中「マジ?あ、ごめん、俺も上がってたわ」
宮「俺しばらくやってないそれ」
倉「ログイン20日前ってなってたよ」
「はい、瀬戸です。…………あ、どうも
お世話になっております!はい、……」
聞こえてくる声に、なんとなく
それに聴き耳を立ててしまう。
せとちゃんは電話になっても
声高くならないタイプなんだな。
「………もしもし、お世話になっております。
私ジャニーズ事務所所属Travis Japan専属
マネージャーをしております瀬戸と申します。…」
続けてどこかに電話をしたせとちゃん。
なんか…
「実はですね、以前お話させていただいた
企画だったんですが、………」
ふと元太を見ると、なんだか複雑そうな顔。
くらも、海斗も同じような顔して、苦笑い。
「はい。それでは失礼いたします。
……すみません、ありがとうございました」
戻ってきたせとちゃんを見て、
なんとなく目をそらす。
「あれ、何かありました?」
倉「あ、いや…」
中「んー」
言いづらくて、言葉を濁す。
だって、ねえ。
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年9月24日 11時