・ side Matsuda ページ24
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松田side
ぱち、と目が覚めると外はまだ暗かった。
部屋の時計をみると、4時。
朝の4時か、と思いながら起き上がる。
まだだるいし節々が痛い。
ベッドの横の小さいテーブルを見ると、
ペットボトルの水とストローが置いてあった。
元「Aちゃん……」
昨日の夜のことを思いだした。
目が覚めるとAちゃんがいて、
てきぱきと色々やってくれた。
みそ味のおかゆがめっちゃ美味くて、
りんごもさっぱりしてて食べやすかった。
朝来るって言ってくれたから、
何時くらいに来るのかな。
Aちゃんが来てくれるって思うだけで
気持ちが楽になった。
ひとりじゃない。
さみしくない。
目が覚めてスマホを手に取ると、
メンバーからメッセージが来てた。
宮『元太〜大丈夫?むりすんなよ』
七『なんか買ってく?』
川『明日休みだし飲み物とかいるかな?』
吉『既読ならんね、かなりしんどいんだな』
倉『マジでなんかあったら言えよ!』
中『ゲームすんなよ〜』
宮『できないだろ笑』
瀬戸『様子を見てきました。
熱はまだ高かったので食べるもの食べさせて
薬も飲んでくれたので後は休息取れば大丈夫かと思います』
川『おー!Aちゃんありがとう!
そっかぁ、良かった♪』
中『瀬戸ちゃんの看病とか元太いいな〜』
七『元太に今日のおすそわけ〜』
七『(動画)』
元「動画?」
しめから送られてきた動画をタップすると、
俺のポジションにAちゃんが入って踊ってる内容だった。
てか、え、Aちゃんうまくね?
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「うわ、恥ずかしいですね。あんま観ないで下さい」
元「いやまじで上手いとおもう、すげーね、Aちゃん」
「見よう見まねでやってるだけなので、
人に見せるようなものじゃないです。
というか、もう元気じゃないですか?」
元「まだ微熱あるの、ほら」
「あ、ほんとだ。あまり喋らずに寝ててくださいよ」
元「ヤだよ、Aちゃん帰っちゃうじゃん」
「看病しに来てるんですけど」
元「てかさ、俺ら同い年なんだからタメ口でいーじゃん、
閑也みたいに」
「もう……」
元「なんで閑也だけタメ口なの?」
「なんとなく流れでそうなりました」
元「じゃあ俺ともさ、流れで、ね?」
7時くらいに来てくれたAちゃん。
昨日のおかゆを温め直してくれてるあいだにたくさん喋る。
人と話したい気分だし。
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月27日 16時