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「そうですね…普段のしめさんはかっこいいと思います。
自分から可愛いに寄せてるときはもちろんとても可愛いです」
七「へえ……」
普段の自分がかっこいいと思われてることに、
結構びっくりした。
可愛いを言われ慣れてるからか、
なんだかわからないけど照れくさくなって、
それ以上何も言えずにスマホを見た。
そんなこんなで、車に揺られていると、車が停まる。
お、着いたのかな、と思って窓を見ると、
七「え、のえるの家?」
見たことあるマンション。
のえるの住んでるマンションだった。
来客用の駐車場に車を停めたAちゃんの
後を追ってマンションに入る。
その間も、俺がちょっとでも話しかけようとすると
『勘弁してください〜〜』って耳を塞ぐから、
もうホント面白かった。
本当、純粋と言うかなんと言うか、
嘘の吐けない子だなって思う。
しずのドッキリのときはすっかり騙されたけど。
ピンポーーンとインターフォンをAちゃんが押し、
エントランスのゲートを開けてもらう。
さすがのえる、セキュリティばっちりのとこに
住んでるよなあと感心しつつ部屋の前まで歩く。
さっきと同じくAちゃんがインターフォンを押せば、
のえるの声が聞こえて来た。
ガチャリと音がして鍵が開き、
Aちゃんが俺を見る。
よく見ると片手にはビデオカメラ。
「さあしめさん。こちらはトラジャの皆さんに
頼まれたムービー撮影で、日の目は見ません。
ということを踏まえて、皆さんを探して下さい」
にやにやして言うAちゃんに、
理解が追い付かなかった。
話を聞いたら、のえるの家の中にみんなが隠れてるから、
それを俺が見つけろってことみたい。
七「なにそれ〜。
え、普通に見つけちゃっていいの?」
「はい、早く見つけてあげてください」
普通に答えてくれたから、ほんとに公開する
動画じゃないみたいで、リラックスする。
七「じゃあよくわかんないけど、見つけるよ〜!」
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月27日 16時