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宮「え、ごめん。俺そんなこと言ってたんだ」
「や、いいんです。
普通はすぐに信用できないと思います。きっと」
ちょっと涙が引っ込んだAちゃんに、
とりあえず買ったお茶を渡す。
宮「いや、でも。本人に面と向かって
言う事でもないでしょ。マジでごめんね」
「あはは。もう大丈夫ですって!
信用は掴み取るものですし!」
ちょっとは信用してくれてるんですよね?
にこっと嬉しそうに微笑まれて、
さっきみたいに胸が高鳴る。
宮「―――うん。信用できない理由がないし」
「そっかぁ……嬉しいです。
これからもよろしくお願いしますね」
宮「こっちこそ。こんな俺たちだけど、
支えてくれると嬉しい」
「もちろんです。あ〜、ちゃかさんと話せてよかった。
明日から何倍も頑張れそう」
宮「………Aちゃん」
「はい?」
宮「2人の時は、海斗って呼んで」
「え」
宮「お願い。2人の時だけでいいから」
「あ、え…と、海斗さん?」
宮「5点」
「ええっ。………海斗くん」
宮「ふふ。まあ合格。そのうち海斗って呼んでね、A」
なんだかもっとAちゃんと近づきたくて、
気づいたらそんなことを口にしてた。
「、なんか海斗くん、ずるい」
顔を赤くして言われて、
ずるいのはどっちだよって叫びたくなった。
高鳴った胸は、Aちゃんと別れてからも
収まってはくれなかった。
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月27日 16時