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宮「なんかさ、ダンスしてるときのAちゃんの視線が
普通の人と違うってか、やってる人の目で見てたんだよね。
ちょい前、みんなで初めてご飯行ったあとくらい」
吉「そうなんだ…」
宮「それだけなんだけど。だからもしかして、
と思ってやってみたら、俺当たってたでしょ？」
真っすぐ目を見つめられ、思わず頷く。
「…みなさんのことを解かるために、
みなさんのために何ができるかなって。
そしたら、ダンスしかないって。
家でこっそり練習してました」
ちゃかさんに信用してないって苦しそうに
言われたあの夜。
わたしがもっと出来ることはないだろうかって
考えて、始めた。
すっごく難しいし身体は着いていかないし、
大変だったけれど。
みなさんはこれを毎日やってるんだと思うと、
諦めずに頑張れた。
川「Aちゃん……」
七「すごいね、難しかったでしょ、これ」
「けっこう……空き時間で覚えてたので、
ぜんぜんダメダメなんですけど」
中「いやすげーよ、ポジション完璧だし。
瀬戸ちゃん、ありがと」
宮「ホントに、俺もすごいと思う。
マネやりながらダンスも覚えてってめっちゃ大変でしょ。
まじで、すごいと思う」
ありがとう。そう言われて、なんだか視界が揺れてくる。
吉「え！ちょ、泣かないでよ？」
「泣いてないです」
倉「うるうるしてんじゃん」
「してないです」
川「Aちゃん、ほんっとにありがとうね、
俺らの為に」
「……ぅ……」
宮「あ、のえる泣かせた」
川「ええ！？ご、ごめんね！？」
中「鼻も耳も真っ赤だけど。ウケる」
七「Aちゃんは頑張り屋さんだね。
えらいえらい」
「、……、みなさん、ありがとうございます」
吉「俺らの方がありがとうだよ」
川「でもほんと、ダンス良かったよ！
習ってたの？」
「小さい頃にちょっとだけしか…」
七「普通にかっこよかった」
宮「俺惚れたもん」
倉「え？」
吉「ガチトーンで言うなや！」
みなさんが笑顔でいるこの空間を、
これからも守っていきたい。
わたしにできることを、少しずつ。
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2021年8月27日 16時
