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言いたいことはたくさんあったけど、
なんかムカっとして何も喋らなかった。
「え、あれ、なんか怒ってます…？」
「べつに」
「いや完全に怒ってますね！やっぱり閑也くん、さんにも
敬語使います、すみません……」
中「だから別にそれはいいってば」
どこまでも鈍感なマネージャーに呆れてきて、
さらにイライラする。
元「海人？なにキレてんの」
くすっと笑いながら聞いてくる元太に、
別に、と返してアイマスクをつけた。
元太にどうしようって相談してる瀬戸ちゃんの声が
聞こえたけど、俺は睡魔に身を委ねることにした。
．
「うみくん、起きてください」
中「ん………」
どれくらい寝てただろう。
瀬戸ちゃんの声で意識が浮上する。
シマスクを取ると、にこっと微笑む
瀬戸ちゃんが俺を覗き込んでた。
「東京着きましたよ」
中「んー……あれ、いま」
「うみくんはほんとに良く寝ますね」
いいことです！と水を差しだしてくる。
うみくんって。
中「うみくん……」
「あ、いや、じゃないですか？
元太くんに相談したら、うみくんって呼んでみたら？
って言われて」
ちらっと元太を見るとペロっと舌を出して親指を立ててた。
顔がうざいししれっと自分もくん呼びにさせてるし。
中「ん。いーよ」
よしよし、と頭を撫でると。耳まで真っ赤に染まった。
かわいー。
宮「おい海人、セクハラ禁止だぞ」
七「Aちゃん行こ〜」
「あ、はい！ほらうみくん、準備してください！」
しめに呼ばれた瀬戸ちゃんが俺を振り返る。
その笑顔がなんだか眩しく見えて、目をしぱしぱと瞬いた。
．
＃番外編 Maneblo9→←・ Umikun side Nakamura
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2021年8月27日 16時
