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川「はい！ちゃかお昼持ってきた？」
宮「あ忘れた…」
「あ、わたしサンドイッチ持って来てるので移動中食べてください」
吉「え、手作り？」
宮近さんが「あちゃ〜」と言っていたので、多めに作ってきた
自分のお昼を食べてもらおうと声を掛けると、吉澤さんが
楽しそうな声で聞いてくる。
食べたいのかな、と思うも、多めに作りはしたが
１人が満腹になる程度。
宮近さんは食べ盛りだろうから、他の人の分までは無さそうだ。
「え、はい…すみません、そんなにたくさんは持って来てなくて…」
申し訳なくて謝ると、吉澤さんはびっくりしたように
「いやいや！！」と慌てていた。
宮「え、でもいいんですか？マネージャーさんのお昼は？」
「あ、わたしは他にもあるので！じゃあお二人移動しましょうか。
皆さんは30分後移動してくださいね」
一同「はーい！」
そうして川島さんと宮近さんを先導して裏口へ向かう。
NHKホール組は、ジュニア全体のマネージャーが付いててくれるので、
わたしは二人の現場に付くことになっている。
スーツに合わせたヒールが歩きづらいが、ヒールで走る練習も
一応してあるから転ぶことはないだろう。
川「…瀬戸さん」
「はい？」
川「ヒールなんだから危ないですよ、時間大丈夫だし、
僕らの歩幅に無理して合わせなくても、僕らが合わせますから」
「え…」
宮「靴連れとか危ないです」
そう言ってわたしより先を歩いてくれた二人の歩調はゆっくりで、
ヒールのわたしにはちょどいいペースだった。
ありがたい反面、気を使わせてしまったと落ち込んでしまう。
「……すみません、ありがとうございます」
川「いえいえ！ていうか、これから長いことお世話になるんだし、
下の名前で呼んでくださいよ！」
宮「そのうちため口でガミガミ怒られるんだろうな〜」
「えっそんなことしませんよ！」
川「あはは。先輩たちのマネさんみてるとありえなくもなさそう！」
「ええ…」
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2021年8月18日 12時
