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結局日付が変わる頃まで飲んでたわたしたちは、
家の方向が同じの人たちでそれぞれ帰ることになった。
吉「Aちゃんめっちゃお酒強かったんだね…」
「そうですか?結構酔いましたよ」
七「そうはみえな〜い」
中「みえな〜〜い」
七「あ〜!うみんちゅマネした!こら!」
中「うわ〜〜〜!!」
かなり酔ってらっしゃる皆さんに呆れつつ、
のえるさんがこっちに寄ってくる。
川「じゃあ帰ろっか」
「はい!」
元「のえるくんAちゃんばいばああ〜〜〜い!!!」
宮「うるさっ!」
中「ばいばああ〜〜〜い!!」
倉「ば〜〜〜いば〜〜〜〜い!!!!」
吉「うるせえ!!!」
ブンブンと手を振ってくる酔っぱらい組に、
のえるさんと苦笑いしながら手を振り、帰路につく。
のえるさんも結構飲んでたのに、あまり酔って無さそう。
さすがだな。
川「Aちゃん、お酒強すぎでしょ」
「え、本当にそんなことないですよ」
川「だってサングリアでしょ、オペレーターでしょ、
カクテルも何杯か飲んでたし」
「よく覚えてますね。でも結構酔ってますよ」
川「ええ〜?そうは見えないけどなあ。
俺の方が酔ってるよ、たぶん」
そう言って歩きながら、少しよろめいて腕と腕が
触れそうなくらいまで近づいてくるのえるさん。
お酒のせいか、ドキドキしてしまう。
ほんとに飲みすぎた。
川「……Aちゃん、困ったことがあったら
なんでも言ってね、俺ちからになりたい」
頭上から降ってくる声に見上げると、
のえるさんの真っすぐな目がわたしを見ていた。
お酒のせいで、頬に赤みが差し、目も心なしか
潤んでいる気がする。
「……いつも気に掛けてくれて、ありがとうございます。
わたし、のえるさんがいて本当に良かったと思ってます」
川「…ふふ」
「本当ですよ?いつも優しい目で見守ってくれてるって
気づいてます」
川「あはは、そんなに?」
「そんなに。打合せ中とかチラッとのえるさん見たら
びっくりしちゃいます。すごく優しい目と目が合うんですもん」
川「いつもがんばってるなあって感心してるんだよ」
「それはのえるさんも、皆さんも一緒ですからね。
いつも頑張ってくれて、ありがとうございます」
川「いーえ!あはは、なんか嬉しいね。
改めて言葉にしてもらえると」
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月18日 12時