・ Nijikai ページ31
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瀬戸side
ご飯会は、1次会の飲み放題の時間が来て
2次会のバーへとやってきた。
元「Aちゃん!見ててね、俺上手いから!」
そう言って店に入ってボックス席に通されるなり
元太さんがダーツコーナーに向って行った。
吉「Aちゃん、こっち来なよ」
カラオケもある部屋だったので、まつくさんとしめさんが
曲を選び、元太さんとちゃかさんがダーツへ、
うみさんはソファで座りながら仮眠中、
のえるさんが飲み物を注文中で、
閑也さんが座る席を教えてくれた。
川「Aちゃんサングリア飲む?」
「あ、いいですね!お願いします!」
川「おっけーい!あ、珍しい、フルーツセットだって!
頼んじゃお!」
メニューを見てニコニコして楽しそうなのえるさんに、
微笑ましくてこちらもニコニコしてしまう。
吉「あー、にこにこしてる。かわいーの」
閑也さんが緩み切った表情でふにゃりと笑い、
わたしの手を引いて座らせる。
いつもよりも近い距離で、さらに酔いが回ってきてふわふわする。
彼の香水が香ってきて、クラクラしてしまう。
吉「Aちゃん、いい匂いすんね」
「そ、うですか?閑也さんの方がいい匂いします」
吉「ん……ね、さんつけないで?」
「え、」
さっき座るときに掴まれた手はそのままで、
そこから彼の体温がわたしに移ったみたいに、身体が熱い。
顔を覗き込まれ、整った優しい顔が視界いっぱいに映る。
吉「しずや、はい」
「え、えと、」
吉「言って?」
「し、しずや………?」
熱くて涙が溜まってきて、視界がぼやける。
覗き込まれた目を見て言うと、しーくんさんは一瞬目を見開いて、
そのあと空いてた方の手で口元を押さえた。
吉「やば、かわいすぎ」
「あ、あの?」
吉「んーん、言えたじゃん、いーこだね」
手がパッと離れ、その手が頭を撫でる。
「うぅ…」
吉「ふふ。恥ずかしかった?
これからもちゃんとしずやって呼んでよ?」
閑也さんがそう言うと、全員分の飲み物とお通しが来て、
みんながテーブルに着く。
元「あ!しずもセクハラしてる!」
七「パパは娘に手出しちゃいけないんだよ」
吉「Aちゃん俺の娘なの?!」
宮「年下だし、そうでしょ」
川「Aちゃん見て!フルーツ可愛く盛ってある!」
「かわいい!写真撮っちゃいます!」
倉「ポテトうま!」
中「ZZZZ………」
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作者名:エキゾチック幸助 | 作成日時:2021年8月18日 12時