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吉「わかる、なんか取られちゃいそう」
「取られる？」
宮「イケメンではあった」
元「俺より！？俺より！？」
宮「系統が違うからな〜」
「ちょ、あの、恥ずかしいんでやめてもらって…」
川「まあ、その人は過去の人なんだし。
Aちゃんにその気が微塵もないんだから、
潔く諦めないと格好悪いよ」
元「それな！！こーんな近くにいる俺ですら
ワンコくらいにしか思われてないんだから！
そう簡単にAがすきになっちゃうわけ
ないんだからな！！なー！！！！」
中「元太うるさい」
「ふふ」
宮「ワンコは否定してあげたら？」
そんなこんなでそれぞれ帰路につき、
ちゃかさんの買い物先であるスーパーに行き、
それから家へ向かった。
.
宮「……なんかこうしてると、
本当に付き合ってるみたいだね」
「そうですね…ふふ、まあ見た目
わたしは男の子ですけど」
宮「でも髪ちょっと伸びたし、
ボーイッシュめな女の子にも見えるよ？」
「え、まじですか。急いで切りに行きます」
女の子に見えてたとは一生の不覚。
宮「いやいや、まだ切らなくていいしょ。
寒いし」
二人の足音が響き、
他愛のない話をして歩く。
宮「……いいね、こういうの」
「ん？」
宮「………今だけは、仮でも、
Aと恋人なんだね」
「う、ん……？」
ちゃかさんを見ると、なんだか
切なそうに目を細めて空を見ていた。
宮「……焼肉食べたい」
「？？？？？なんなの？？？？」
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年10月31日 16時
