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アルギニン十四滴 ページ19

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「だからつまり、寮はその日いつも通り仕事してたら、よく寮の病院にくるガキが電話で「助けて」って救助を要請してきたってことか…」

「先に警察に電話してくれればよかったのにね」

「まぁ咄嗟に出てこなかったんだろう。きっとそいつに助けを求めるってことしか浮かばなかったんだ。」



萩原さんと松田さんに思い出したことを話した。

松田さんはサングラスを外すと、思っていた怖い顔でなく、むしろ女性うけしそうなイケメンだった。





「で、女の子を助けて他に逃げ遅れた人はいないか調べていたと」

「寮…お前も一般人だろ?今度から探すんじゃなくて逃げろよ。探すのは俺たちがやる。」

『はい…すみませんでした。』

「あ、いや…別にそんな怒ってるわけじゃねぇよ。寧ろ今回は俺達も心から感謝してるし。」

俺がしゅんと項垂れると松田さんは物凄く動揺したそぶりを見せた。



「で、俺と鉢合わせになったんだよね。」

「ったく、どこぞの誰かが防弾防衛服を着ていなかったばっかりに寮は一般人だと勘違いした。だから寮は戸惑ったんだろ?そいつが爆弾解体しないと出れないとか言うから」

「それは反省してるよ…でも、寮君がアイスピックで爆弾解体したときはびびったよ。」

『結局爆発は免れませんでしたけどね。』

「うん。でもあのとき寮君が居てくれて本当に助かった。俺一人じゃ多分死んでた。」

『俺も必死でしたから、こうやって生きていらているのも奇跡です。』




そういって三人で笑った。
生きてるから笑えるんだけどな。








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「ところで寮君。俺からお願いがあるんだけど…」

『なんですか?』

「敬語やめてくれる?」

『あ、はい。』

「あと、結婚してくれない?」

『はい。って…ええ?いや、さっきのなしで』

「はああああああ!?お、おい萩原!?ちょお前何いって」

「いやぁ、だって惚れちゃったんだよ〜。命かけて守ってくれたんだよ?それにこんなに可愛いし〜」

『か、可愛い?』

「ね!俺今からゼ○シー買ってく…痛っ!」

「お前もっかい寝てこい。それか爆発しとけ。」

「ひ、ひどい!」


なんか、すごいことになった。(白目)




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Указать - カロナール24錠のところ、文字化けが発生しております。後、いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2019年8月12日 1時) (レス) id: 3506ccb36c (このIDを非表示/違反報告)
松の葉(プロフ) - 腐るのであれば、BLのフラグをたてた方が良いのでは……?勘違いであれば申し訳ないです (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0752d2fe1f (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - 15本目の何時も通り〜〜の所の字が化けちゃってますよ。ps.更新ありがとうございます。作者様を応援しております。 (2019年8月3日 21時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - とても面白いです!! (2019年7月30日 17時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ビルト・イン・スタビライザー(笑) | 作成日時:2019年7月6日 18時

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