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ページ43

〜濱田side〜


最初のお店で飲まされ過ぎて、酔っ払って。




Aさんの前でもカッコ悪い姿さらして。





カラオケ行ってもなかなか近づけなくて。






カラオケでもアルコールが回り始めて、リセットする為に一度部屋を出る。






ロビーの所で照史とAさんが握手しているところに遭遇して、カッとなった。








濱田「Aさん!…何してるん。」

A「…いえ。失礼します。」









俺の横を通り抜けようとする彼女を捕まえる。









渚師長「あれ?どうしたの?」









その声を聞いて、その手はすぐに振り切られ部屋に戻っていく。







A「渚師長、ご相談いいですか?」









そう言って、部屋に入っていく。









濱田「照史、なんなん?さっきの。」

桐山「ええやろ…。」

濱田「よくないわ!何の話?」

桐山「それ聞いてどうするん?」

濱田「…。お前、Aさんの事好きなんか?」

桐山「…はぁ〜?何言っとん。」

濱田「好きなんか。」

桐山「そんなんちゃうわ。お前こそ。どうなん。」

濱田「…俺は…Aさんが好きや。」











A「渚さん!」









渚師長「ごめん。やっぱりさっきの件。お願い。先に帰るわ。お疲れ様。」








そう言って俯いたまま俺らの横をすり抜けていく。

その腕を照史が引き止める。






桐山「なぁ、なんかあったん?」

渚師長「…急に酔いが回っちゃって。ごめんね。先に帰るね。お疲れ様でした。」

桐山「待って!送ります。待っててくださいよ。」







そう言って、荷物を取りに部屋に行く。







彼女は下を向いて少し震えていた。







濱田「…大丈夫ですか。」

渚師長「…うん。ごめんね!急に。やっぱり1人で帰るって言っといて。じゃぁ。」

濱田「あ、え、待って。」








部屋の方を見ると桐山がAさんに声をかけている姿が見える。








濱田「照史!」




桐山「〜…。…じゃあ。」

A「…はい。」




桐山「え?」

濱田「1人で帰りたいって。でも、まだ間に合う。」

桐山「ほんま…。最悪や。」





そう言うと、渚さんを追いかけていった。






Aさんを見ると桐山が出て行った扉を見つめている。







少しして目が合うと、黙って部屋の中へ入っていった。

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作者名:na0k0 | 作成日時:2021年1月1日 23時

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