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〜濱田side〜
最初のお店で飲まされ過ぎて、酔っ払って。
Aさんの前でもカッコ悪い姿さらして。
カラオケ行ってもなかなか近づけなくて。
カラオケでもアルコールが回り始めて、リセットする為に一度部屋を出る。
ロビーの所で照史とAさんが握手しているところに遭遇して、カッとなった。
濱田「Aさん!…何してるん。」
A「…いえ。失礼します。」
俺の横を通り抜けようとする彼女を捕まえる。
渚師長「あれ?どうしたの?」
その声を聞いて、その手はすぐに振り切られ部屋に戻っていく。
A「渚師長、ご相談いいですか?」
そう言って、部屋に入っていく。
濱田「照史、なんなん?さっきの。」
桐山「ええやろ…。」
濱田「よくないわ!何の話?」
桐山「それ聞いてどうするん?」
濱田「…。お前、Aさんの事好きなんか?」
桐山「…はぁ〜?何言っとん。」
濱田「好きなんか。」
桐山「そんなんちゃうわ。お前こそ。どうなん。」
濱田「…俺は…Aさんが好きや。」
A「渚さん!」
渚師長「ごめん。やっぱりさっきの件。お願い。先に帰るわ。お疲れ様。」
そう言って俯いたまま俺らの横をすり抜けていく。
その腕を照史が引き止める。
桐山「なぁ、なんかあったん?」
渚師長「…急に酔いが回っちゃって。ごめんね。先に帰るね。お疲れ様でした。」
桐山「待って!送ります。待っててくださいよ。」
そう言って、荷物を取りに部屋に行く。
彼女は下を向いて少し震えていた。
濱田「…大丈夫ですか。」
渚師長「…うん。ごめんね!急に。やっぱり1人で帰るって言っといて。じゃぁ。」
濱田「あ、え、待って。」
部屋の方を見ると桐山がAさんに声をかけている姿が見える。
濱田「照史!」
桐山「〜…。…じゃあ。」
A「…はい。」
桐山「え?」
濱田「1人で帰りたいって。でも、まだ間に合う。」
桐山「ほんま…。最悪や。」
そう言うと、渚さんを追いかけていった。
Aさんを見ると桐山が出て行った扉を見つめている。
少しして目が合うと、黙って部屋の中へ入っていった。
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作者名:na0k0 | 作成日時:2021年1月1日 23時