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…。
空後輩「…なんか、渚師長のアピール。ドンドンエスカレートしてません？」
花先輩「…(笑)たしかに、かなり必死な感じになってきたわね(笑)」
空後輩「Aさんどう思います？」
A「…さ、さぁ〜。」
渚看護師長は最近になって結婚願望がますます増しているような発言が増えている気はしている。
濱田さんにもグイグイ行く感じが凄いと思う。私には到底理解不可能なキャラクターだ。
でも若干30代で師長に任命されて、歳の多い先輩看護師を束ねていかなければならないのだ。私には想像出来ないプレッシャーがあるんだと思う。
空後輩「でも、凄いですよねぇ〜。」
A・花先輩「ん？」
空後輩「だって、あんなにアピールされても全然なびかないんですよ。あの業者さん。渚師長、ルックスも抜群だし、頭いいし、愛されキャラって感じめっちゃ出してるのに…。あっ！もしかして！」
…結婚してるから？
空後輩「…ゲイなんじゃないんですか？」
…え？
A「…。」
花先輩「それは考えすぎよ、空ちゃん。きっと、心から好きな人がいるんじゃない？あんな美人な渚師長も見えなくなるくらい。」
空後輩「…ん〜。そんなんですかね。」
考えもしなかった。
濱田さんに奥さんがいるとか、恋人がいるとか。
ちゃんと話してもないから、分かるわけもない。
そして、今日も電話を無視してしまうのは、私が“後戻りできる間に”私に戻るためだ。
…引っ越そう。
…転職も考えよう。
…結局、私は逃げる事しか考えることができないのだ。
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作者名：na0k0 | 作成日時：2021年1月1日 23時
