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ガチャ
濱田「あ、。」
A「…おかえりなさい。」
濱田「(笑)ただいま」
A「…あ、じゃなくて、携帯ですよね。取りに戻って…」
そのまま、また、抱きしめられる。
濱田「…ただいま。って言いましたよね。帰ってきました。あなたの元に。」
A「…き、昨日から…き、距離感。…お、おかしくないですか？」
濱田「…。」
A「…多分、この指のせいで、そ、その…距離感というか。な、なんていうか…」
濱田「もし、僕のせいで骨折して、その罪悪感からこんな行動に至っていると思ってるなら、それは違います。」
A「…。」
濱田「…僕はずっとこうしてたいです。これからもずっと。」
A「…。」
濱田「…Aさんは…。嫌ですか。今。」
A「…まだ、よくわからないです。」
濱田「…。」
A「…でも。嫌ではないと思い始めてます。…多分。」
そのまま抱きしめられる力が強くなる。
そして、ゆっくり離れる。
濱田「…おなか、空きませんか？」
A「…いえ、まだ食欲が…。」
濱田「ゼリーとお粥、どっちがいいですか？」
A「…じゃあ、ゼリーで。」
濱田「じゃあ、あっちの部屋で待っててください。」
そう言って、円卓の上にゼリーとさっき買ってきたであろう食料を置く。
濱田「あ、そういえば、クリニックに…。」
A「お休みの連絡しました。」
濱田「そうですか。じゃあ、今日はゆっくり休んでください。」
A「…はい。あの、濱田さんは…」
濱田「僕も。今日は一日、ここでゆっくり休みます。」
A「…。濱田さんって結構ガツガツしてますよね…。」
濱田「…え？そうですか？そんな事ないですよ(笑)」
この人、気づいてない。
出会った頃、というか…
…一昨日からずっとガツガツだ。
そして、今朝からはセリフがキザだ…。
…少女マンガみたい。
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作者名：na0k0 | 作成日時：2021年1月1日 23時
