二合酒 (ページ14)

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電話をしている間に、中間先生との話は終わったようで、一人で待っていた。

A「すみません。ありがとうございました。」

濱田「いえいえ。ちなみにあの日、居酒屋に一緒に行ったもう1人が桐山です。」

A「そうだったんですね。それは…大変申し訳ないですね。」

濱田「ちなみに…濱田崇裕です。」

そう言って、差し出された名刺を受け取る。

A「…濱田さん。AAと申します。」

よく見ると、ご丁寧に、裏に携帯番号が書いてある。

濱田「AAさん…。よろしくお願いします。あ、そっちはいつでも繋がるんで。表に書いてあるのは会社用なので。」

A「……はい。」

もらった名刺を受付用の名刺入れに収める。

濱田「あ、あの。Aさん用なので取っておいてください！」

A「…わたし用…ですか？」

濱田「はい。取っておいてください。」

A「…は、はい。」

…もらってしまった。

中間「いやぁ～。春だねぇ～。花さん(笑)」

花先輩「春ですねぇ～。若先生(笑)」

A「あ、あの。納品確認。お待たせしました。」

2人で納品確認して、サインする。

花先輩「Aさんお先に休憩ありがとう。たまにはカップ麺ばかり食べてないでランチにでも行ってきたら？」

中間「カップ麺ばっかりなん？それはあかんわ。濱田さんお昼は？」

濱田「いえ、これからです。あ、でもまだ下の階にも納品が…」

花先輩「だったら丁度いいじゃない。これから引き継ぎして着替えてたら同じぐらいの時間でしょ？」

A「いやいや。ご迷惑ですよ。それに今日は新商品食べなきゃなんで。じゃあ、納品した薬品、片付けてきます。」

そう言って、濱田さんに会釈して裏に入る。

本当に勘弁してほしい。こうやって茶化されるのが本当に苦手だ。

引き続きをして着替えて外に出る。

結構な雨だ。

濱田さんに会う前に買い物行っちゃおう。