雨の音に紛れて ページ25
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雨は次第に強くなっていく。
WN「………とりあえず、屋根のあるとこ行こっか」
ウォヌさんは私の腕を掴んで、走り出す。
なんかの恋愛映画のシーンかよ、と思ったが、今は笑える状況ではない。
容赦なく降ってくる雨は冷たいが、ウォヌさんと触れている部分だけは暖かくて。
ずっと触れていたい、だなんて黒い感情が沸き上がってくる。
ウォヌさんには彼女がいるのに。
近くにあった雨をしのげそうなところまでくると、
WN「あ、ごめん」と、少し気まずそうに腕を離す。
どうしよう。
あんなこと言ってしまったことに少しだけ後悔した。
その言葉は撤回しないといけないけど、自分の気持ちくらいハッキリ言わせてほしい。
スーッと息を吸い込むと、雨の独特なにおいがした。
ウォヌさんは私が話し出すのを待っている。
「……あの、ウォヌさん。」
そう勇気を出して発すると、ウォヌさんがこっちをむいて、「うん」と頷いた。
「さっきの…聞かなかったことにしてください。……そんなのダメってわかってるのに…軽はずみな発言でした」
でも、本当にウォヌさんのことが好きなんです。だから、ちゃんと振ってください、そう言おうと思って口を開く。
「……え、？」
なのに、その言葉は、ウォヌさんの唇で塞がれてしまった。
何が起こったのか、頭の処理が追いつかない。
……わたし、ウォヌさんにキス、された……………？
WN「……………ごめん。」
ウォヌさんがそう呟いたとき、
後ろで雨の音に紛れてカツン、と音がして、ゆっくりと振り返る。
あぁ、なんて神様は、いじわるなんだろう。
「…なに、してんの………？」
そこには、傘を落として呆然と立っているスニョンさんがいた。
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琳(プロフ) - おぬよんに浮気中さん» 約1年越しの返信になってしまい、本当にごめんなさい！おもしろいと言っていただけて嬉しいです。まだ読んでくださっているかはわかりませんが、更新頑張るので、「1つ、願いが叶うなら。」をどうぞよろしくお願い致します！！！ (2021年1月19日 12時) (
レス) id: f2e8551699 (このIDを非表示/違反報告)
おぬよんに浮気中 - この作品めっちゃおもしろいです！更新待ってまーす！ (2020年2月6日 16時) (レス) id: 22ed5e64bb (このIDを非表示/違反報告)
おぬよんに浮気中 - おさななじみのパスワードってなんですか？ (2020年2月6日 16時) (レス) id: 22ed5e64bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳 | 作成日時：2019年11月26日 19時
