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2話 ページ2

藤川 side


ー医局ー


スタスタスタスタ


と誰かの歩く気配がする。


「藤川先生」


名前を呼ばれて飛び起きると


藤「あ、あぁ、桐山。」


「私の机ってここでよろしいですか?」


指された机をチラッと見て答える


藤「うんうん。自由に使って。」


「ありがとうございます。」


なかなか礼儀正しい子だなぁ。


それにしてもアイツら、うるさすぎないか



緋「桐山。」


「はい。」


緋「アイツにあんな礼儀正しく接しても意味ないよ」


白「緋山先生、ちょっと言い過ぎ」


「なぜですか。藤川先生は私の指導係ですよ」


緋「あっ、そっか。アイツも指導係だったんだぁ〜」


藤「、、、、もう耐えられない。」


白「はぁ、、、二人ともやめて。」


「藤川先生。練習しに行きましょう。
くだらない言い合いをしていも時間の無駄になります。」


藤「まぁ、そうだな。」


そう言って練習しに行くことになった。



藤「じゃあ、まずは心タンポナーデの症状が出ていた場合の心嚢穿刺をやっていこう」


「はい。」


桐山は救急救命の経験がないらしいから、ちゃんと指導しないと。


藤「心筋に触れないように。バイタルをチェックしながら慎重にね」


「...」


何も答えずに黙々と進めていく。






「...先生、成功しました。吸引できましたよ。」


藤「えっ」



確かに上手く吸引できている。


この子は何者なんだ。優秀すぎる



緋「嘘でしょ!こんなに上手くできるなんて。救命経験ないんだよね⁉」


「何回か先輩の心嚢穿刺を手伝ったことがあるので。」


緋「え、それだけでこんなにできるもんなの⁈ 」




この件は瞬く間に病院中に広まった。




彼女が何者なのか。みんなが興味を持ちだした。

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作者名:美海 | 作成日時:2020年2月17日 12時

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