半ば強制的 ページ8
ふたりで夕暮れの道を歩きながら
たわいもない会話。
晩ご飯かな、どこからかすんげえいい匂い。
「そういえばAちゃん料理するんだっけ」
「あ、はい！します」
「今日のごはんはなに？」
「まだ考えてないです」
それなら。
それなら、
ええい！！言ってしまえ！！
「今日北斗と飲むけど来る？」
気付いたら口から出てた。
どう？どう？？
来る、来るよね？
じーーーーーーーー。
そう、頷いていいんだよ？
目で必死に訴える。
「いいんですか？」
「もちろんいいよ！俺が誘ってんだから」
「じゃあ…お言葉に甘えて」
テヘ、って効果音が聞こえてくる笑い方
する人、初めて見た。
女の子って、かわいい。
いや、わかってたけど。知ってたけど、
女の子ってこんなに面白いのな。
「そんまま行ける？」
「あ、はい。北斗くんのうちですか？」
「そ、あ…でもAちゃん来るって言っ…
…まあいっか」
Aちゃん来ることは内緒ね、
「わかりました」
今度はいたずらっこの顔。
くぅ〜！たまらん！1億点あげちゃう！
北斗からメッセージ。
「北斗、なんか作って待ってるらしいよ」
その一言に顔をパッとあげて目を輝かせた。
「北斗くんの作るごはん絶対おいしい！
時々写真見せてくれるんですけど、
もう画面越しにいい匂いがするんです！」
なんだ。
なんか嫌だ、もやもやする。
知ってる、これが嫉妬だって。
なんで北斗に嫉妬してんだ俺は。
てかそもそも彼氏居たら？
まずその土俵に立ってない。
本当にウキウキして
お腹空いたな〜なんてつぶやきながら
細そうなお腹をすりすりしてニコニコしてるから
モヤモヤはどっかにいった。
だってこんなかわいいんだもん。
気付いてる？
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つき(プロフ) - sailさん» 素敵なコメントまでくださって、とてもうれしいです（ ; ; ）こちらこそ、ありがとうございました。今日はいい夢が見られそうです。 (2020年12月10日 12時) (
レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - とってもとっても素敵な作品すぎてコメントさせていただきました。ふたりのもどかしい距離にキュンキュンしました！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年11月9日 13時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき
| 作成日時：2020年5月5日 0時
