天使の魔法 ページ7
ずっと見てたかったけど
俺も酒を選びに行った。
どうしようかな、
5、6本適当に選んで
カゴに入れた。
アイスコーナーに戻ったら、
…っていないじゃん！どこいった！？
きょろきょろ、きょろきょろ、
……あ、みっけ！
店員さんに「こちらどうぞ〜」って呼ばれて
お会計の直前。
「これ！一緒で」
カゴを出して、一緒にお会計済ませる。
「ちょ、田中さん、わたしが」って
ぶつぶつ言ってるAちゃんは無視。
じーーーーって
穴が空いちゃいそうなくらいの視線を
背後に感じる。
ごめんね〜。
かっこつけさせてよ。
"ありがとうございましたー"
無愛想な店員に見送られて
「ちょっと田中さん」
「いいから、いいから」
「でも」
「女の子はね、黙って奢られときゃいいの」
むぅ…って…あーー無理かわいい。
他の男にもこんなかわいい顔見せちゃうの？
俺嫉妬しちゃうよ？
「ありがとうございます」
彼氏居るなんて言われたらどうしよう。
聞くのすら怖え。
そうだ、アイスをAちゃんに渡そう。
「あ、」
あーーやったわ、やった。
袋ひとつしかないじゃん？
普通だったらその袋に入れて女の子に渡すんだけど
俺ビール缶6本持ってるんだよなあ、
俺がひとりで頭の中ぐるぐるしてたら
「アイス買ってもらっちゃったから、わたし持ちますよ」
Aちゃんが、俺が右手に持ってた
レジ袋に手を伸ばした。
「あ〜いいよ俺持つ」
「だめです、わたし持ちます」
女の子に重いもの持たせたくなかったのに、
Aちゃんの手が俺の手に触れたら
スルって魔法にかかったみたいにほどけた。
俺らしくない。
「わたし、アイスもらいますね」
袋からアイスを取り出して、自分のバッグに入れた。
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つき(プロフ) - sailさん» 素敵なコメントまでくださって、とてもうれしいです（ ; ; ）こちらこそ、ありがとうございました。今日はいい夢が見られそうです。 (2020年12月10日 12時) (
レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - とってもとっても素敵な作品すぎてコメントさせていただきました。ふたりのもどかしい距離にキュンキュンしました！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年11月9日 13時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき
| 作成日時：2020年5月5日 0時
