23時間近のコンビニ (5/8) ページ17
次の日の夕方。
やっと暦通り暖かくなり始めた空気。
素肌に風を感じるのが気持ちいい季節に近づく。
ひさびさに外の空気をちゃんと感じた。
アキも用があるっていうから、
駅まで2人で行って別れた。
「じゃあな、」
"がんばれよ"って、俺が言えることじゃねえなって思って、心の中に仕舞い込んだ。
アキはなんでもない風に笑ってひらひら手を振った。
一度も振り返らなかった。
宙ぶらりんな、俺。
バイトもなんか身が入んなくて
今は、ただAちゃんに会いたい。
でも、事実を知るのが怖くてびびってる、俺。
「おつかれしたー」
バイト終わった後携帯見たら、
きょもからめっちゃメッセージ来てた。
着信も。
どうした？
とりあえず折り返し電話したらすぐにきょもの声が聞こえた。
「樹今どこ？」
「え、今家帰ってるけど」
「ねえ忘れたの？」
ワスレタノ…？
忘れたってなに？
「今日樹んち行くからねって俺言ったぜ？」
うーわそうだ、今日だったっけ。
今までこんなことなかったのに。
Aちゃんのせいだ。
俺が、恋してるせい。
「うわ、あーーーまじごめん忘れてた」
「もう、どうすんの？俺今樹んちの前で待ってるんだけど」
「そこにいて！俺、お詫びになんか買ってくるから」
「いや俺も一応買ってきてるけど」
「いいから！まじごめん！ちょっと待ってて」
まじできょもに申し訳ないことしたと思って
走って家の近くのコンビニに行った。
そしたらいたんだよね、Aちゃんとジェシーが。
俺なんか悪いことした？ってレベルで
運が悪い。
23時前のコンビニ。
ふたりでアイスコーナーいんのがまたお似合いなんだよ。コンビニのアイスコーナーまで似合っちゃうのさすがだなって、嫉妬超えて羨望の眼差し。
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つき(プロフ) - sailさん» 素敵なコメントまでくださって、とてもうれしいです（ ; ; ）こちらこそ、ありがとうございました。今日はいい夢が見られそうです。 (2020年12月10日 12時) (
レス) id: 7ed4157c8a (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - とってもとっても素敵な作品すぎてコメントさせていただきました。ふたりのもどかしい距離にキュンキュンしました！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年11月9日 13時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき
| 作成日時：2020年5月5日 0時
