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【リ】大切だから。♯2-マサイ- ページ39

部屋に入り、
リビングの戸の隙間からマサイの姿を見つけた。



部屋に散らばっていたガラスの破片は
綺麗に片付けられ、
マサイはソファーに座り
ドライバー片手に壊れたカメラを分解していた。



私は大変な事をしてしまった。



マサイのカメラに向ける視線は
真剣そのものだった。


マサイにとって、カメラは宝物。


私なんかが軽はずみで触れて良いものでは無い。



私は自分がしてしまった事の重大さに気付いた。


そして
涙が溢れ止まらずに居ると
リビングの扉がそっと開いた。



顔を上げると、
涙でボヤけたマサイの姿…



私はしゃくりあげながら
マサイに謝った。



結衣『マサッ…ごめ、なさいッ…大切なカメラッ…こ、壊しちゃったッ…』



私はまるで子供の様に
大粒の涙を溢しながら言った。



するとマサイは優しく私を抱き寄せた。



マ「ごめんッ!!あんな言い方して。」



私が首を横に振ると、



マ「危ないと思ったんだ…もし結衣が怪我したらって考えたら、俺も焦ってあんな怒鳴り方ッ…ごめんな?」



結衣『でもッ…カメラがッ…』



マ「あんなの別に良いんだよ…直せるし、駄目なら買えば良い。」



結衣『で、でもッ…



マ「結衣…怪我は無い?」




私は大きく頷いた。




マ「そっか……本当良かったぁ!!」




マサイは安堵の表情を浮かべ
私を強く抱き締めた。


私はマサイの優しさに
再び涙が溢れ出た。




結衣『マサイっ…ごめんねッ…大好きだよ。』



マ「お前、泣くか笑うかどっちかにしろよ!ww」




そしてマサイは
私の涙を指先で拭いながら言った。




マ「俺にとって、どんなに高いカメラよりも、結衣と過ごす時間の方が価値が高い。」



結衣『マサイ…』



マ「要するに!!



カメラなんかより、お前の方が大切だから。」





そう言ってマサイは私に
満面の笑みを向けてくれた。

ありがとな!! -ザカオ-→←【リ】大切だから。♯1-マサイ-



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作品ジャンル:恋愛
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来響 - あぁぁぁあダーマ様ぁぁあやべっニヤける (2019年1月10日 17時) (レス) id: 46c572a747 (このIDを非表示/違反報告)
雷響 - 面白いですね!特にモトキvsダーマがにやけてしまった(笑) (2019年1月7日 20時) (レス) id: bea9aaf5eb (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん)@ウオタミ/ノエラー(プロフ) - あにゃさん» あぁあ…ありがとうございます。更新頑張ってくださいね!まぁ、私は…更新亀さんなので…wwファイトです!! (2018年3月31日 12時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - 恋(れん)@ウオタミ/ノエラーさん» あぁー!!ティッシュティッシュ!笑!喜んで貰えて嬉しいです!!また更新頑張ります!! (2018年3月31日 9時) (レス) id: ef7b29524b (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん)@ウオタミ/ノエラー(プロフ) - お、お…王様ゲーム………あ、ちょ…だ、誰かティッシユを……鼻から赤い絵の具出てきたよ…((満面の笑み (2018年3月31日 1時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あにゃ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月18日 3時

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