Fischer's- (短編集)

絶対駄目。 -ぺけたん- ページ37

今日はぺけと2人で動画の撮影。



ぺ「Fischer'sのぺ」


結衣「……ねぇwwやる気だそ？ww」




そう、これはある企画をやった時の罰ゲーム。




シ「2人には動画を撮ってもらいます。」


ぺ「えぇーッ！！ww無理だよww」


結衣『待って！！断言されるのは逆にムカつくwww』


シ「動画内容は、愛してるゲーム！！」


ぺ.結衣『「はぁッ！？」』


シ「いや、ウオタミからのリクエストだから宜しく！！せーの、アデュー！！」


ぺ「ちょ、勝手に締めるなぁー！！！」




これが数日前に上がった動画だ。


告知してしまっている分、
やらざる終えない。



ぺ「えっと、今日はシルクに言われた通り…愛してるゲームをやります。」



結衣『嫌ですwww』



ぺ「俺も嫌だよwww」



結衣『…それはそれで傷付く。』



ぺ「はぁー？wwwなんなんだよ！！www」



そして私達は向かい合わせに座り、
カメラをお互いの側にセットした。



ぺ「よし、俺から行く。」



そういうと、
ぺけは先程までの柔らかな表情から
一気に男の顔付きに変わった。



ぺ「…愛してる。」


結衣『もう一回。』


ぺ「愛してる。」


結衣『もっと…』


ぺ「結衣……愛してる。」


結衣『ッ……』



咄嗟に名前を呼ばれ、
私は言葉が詰まり俯いた。




ぺ「よーしよしよし！」


結衣『名前は狡いよっ！！』


ぺ「はいはい、次いこーかww」


結衣『流すなwww』




そして
今度は私がぺけに言う番。




結衣『愛してる。』


ぺ「ん、もう一回。」


結衣『だから、愛してる。』


ぺ「もう一回。」


結衣『凄く愛してる。』


ぺ「もう一回。」


結衣『超愛してる。』


ぺ「もう一回。」




それから暫くやりとりが続き、
もう半分ヤケになった時だった。




結衣『もぉ〜ッ、好きだ…馬鹿。』



ぺ「ぶふッ……」



結衣『やったぁぁあー！！！』




私が1人喜んでいると、
ぺけは静かに言った。



ぺ「今のは…反則でしょ。」


すると
ぺけは私の腕を引き寄せ抱き締めた。



結衣『ぺ、ぺけ？』



私が問い掛けると、
彼は私の耳元で囁いた。




ぺ「あんな顔…誰かに見せるなんて絶対駄目。」



そしてぺけは
静かに録画を止めメモリーから動画を消した。





追記＿


ちゃんとテイク2を撮りましたとさ。

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