Fischer's- (短編集)

【リ】こっち見るの禁止。 ♯1-マサイ- ページ31

今日はとある撮影で海に来ている。


シ「どーも、Fischer'sシルクです！！」

モ「モトキです！」

ン「ンダホー！」

結衣『結衣でーす！』

マ「マ！！」

シ「マサイは今日カメラ担当でーすww」

モ「凄いね！？ここ！！」

シ「今日は、海の上にある水上アスレチックをやりたいと思います！！」

皆「おおー！！」



OPを撮り終え、
早速アスレチック、スタート！！



私は動き易い様に、
上はビキニで
下だけレギンスとショートパンツを履いた。


皆んなが飛び込みでワイワイと遊ぶ中、
私も混ざろうと動き出した時
マサイに腕を掴まれた。



結衣『え…な、に？』


私は、撮影している事を忘れ
ぎこちなくなってしまった。


慌ててリアクションし直すも、



マ「カットするから。」



と一言冷たく言われた。


そして、
マサイは自分が着ていたラッシュガードを
私に放り投げ掛けた。



私は、時折見せるマサイの優しさに惹かれていた。



しかし、この時はまだ何も知らなかった。


マサイは私の事が嫌い…


そう思わせる動画がアップされる事になっていた事を。



撮影終了後…

私は着替える為にメンバーより先に海を出た。




最悪だ。


結衣は少し気が緩み過ぎている。


水上アスレチックにビキニ…


正直、
メンバーにさえ嫉妬した。


誰の目にも映って欲しくなかった。



OPを撮り終え、
みんなで遊んでいる所を撮るも、
俺はカメラから視線を外し
結衣の行方ばかり目で追っていた。



そして、
今にも飛び込みに
行きそうになった結衣の腕を掴んだ。



決めた。



マ「カットするから。」



言葉の意味そのものだった。



俺は結衣が着替える隙を見て、
メンバーに頼みOPを撮り直した。



シ「仕方ねぇなーwww」


モ「何となく分かってたけどねww」


ン「え！？マサイって結衣の事好きなの！？」


マ「うるせぇ！」





そして、数日後…。



結衣『え……なんで？』



私は先日撮影した動画がYouTubeにアップされていたので再生ボタンを押した。


しかし、


そこに私は居なかった。


撮ったはずのOPも
私抜きで取り直されていた。


私の影すら、そこには映っていなかった。



私は急いでシルクの元に走った。



しかし、



シ「あれ、編集したのマサイだから！」



私は確信した。


あの「カットするから。」の意味。


そして、



結衣『私…嫌われてるんだ。』



私は急いでマサイの部屋へ向かった。

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