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幸せものだな! -シルク- ページ27

それは私がまだ学生だった時。


ある雨の日の学校帰り、
私は傘を忘れて駅前のロータリーに立ち尽くしていた。



結衣『雨……』




そんな私に




「 入ってく? 」




と、声を掛けてくれた君。




結衣『あれ、シルク…くん?』



シ「あ、俺の事知ってるんだ?」



結衣『そりゃ、クラスの人気者だからね。』



シ「毎度うるさくて申し訳ないww」





君と話したのはこれが初めてで、
私達は一つの傘に2人並んで
他愛も無い会話を楽しみながら一緒に帰った。




そして今、




私と並んで歩くのは、彼とは別の男の子。





結衣『雨…。』





電車から降りると
駅のホームは雨で濡れていた。




私はその子の手を強く握った。




駅前のロータリーに出ると、
タクシーも居らず、雨音だけが響いていた。




暫く立ち尽くしていると、





「 入ってく? 」




私達の前に傘を差しながら
そう呟く彼の姿に頬が緩んだ。



そして、
私の手を握っていたその子は
私の手元を離れ、彼の元へ駆け寄った。




息「パパ!!」




シ「おぅ!!お帰り。」




そして、
私の彼は息子を抱き上げ私に傘を差し出した。




シ「お帰り。」




結衣『……ただいま!』





そして私達2人……
いいえ、3人並んで自宅に向かい歩き出した。





結衣『雨も…悪くないね。』




シ「…そうだな。」




息「えぇー!雨じゃ外で遊べないよ?」




結衣『ふふっ、そうだね…お家着いたら何しよっか?』




息「あのね!パパとヒーローごっこする!」




結衣『あ、じゃあパパは悪者かなー』




息「違うよ?パパがヒーロー!!」




シ「え?でも、それじゃあオマエが悪役になっちまうぞ?」



息「だって、パパはママのヒーローでしょ?」





俺達は顔を見合わせ思わず笑ってしまった。



そんな俺達を
息子は不思議そうに見上げていた。



そしてシルクは
しみじみ思うのだった。




あぁ、



シ「俺って幸せものだな!!」




俺は息子の頬に頬擦りをした。




息「パパ、チクチク痛いよ〜」




キャッキャと笑う姿を
結衣は微笑ましく眺めていた。

ヤダねッ!! -ンダホとシルク-→←【リ】…どうすりゃ良い。 ♯2-ダーマvsシルク-



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作品ジャンル:恋愛
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来響 - あぁぁぁあダーマ様ぁぁあやべっニヤける (2019年1月10日 17時) (レス) id: 46c572a747 (このIDを非表示/違反報告)
雷響 - 面白いですね!特にモトキvsダーマがにやけてしまった(笑) (2019年1月7日 20時) (レス) id: bea9aaf5eb (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん)@ウオタミ/ノエラー(プロフ) - あにゃさん» あぁあ…ありがとうございます。更新頑張ってくださいね!まぁ、私は…更新亀さんなので…wwファイトです!! (2018年3月31日 12時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - 恋(れん)@ウオタミ/ノエラーさん» あぁー!!ティッシュティッシュ!笑!喜んで貰えて嬉しいです!!また更新頑張ります!! (2018年3月31日 9時) (レス) id: ef7b29524b (このIDを非表示/違反報告)
恋(れん)@ウオタミ/ノエラー(プロフ) - お、お…王様ゲーム………あ、ちょ…だ、誰かティッシユを……鼻から赤い絵の具出てきたよ…((満面の笑み (2018年3月31日 1時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あにゃ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月18日 3時

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