９人の王子と私＿＿ (ページ14)

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山田side

朝からずっとモヤモヤしてる。

Aと来たあの男。
誰なんだよ。

俺達とAは昨日あったばかり＿

それまではただのクラスメイトって感じだった。
この前、教科書忘れてたまたま見せてもらったくらい。

だから、Aのことなんて気にしてなかった＿＿

今日の朝Aと来た男はAの席の前だった。

重岡って名前らしい

2人で楽しそうに話してた。

今までもこうだったのか？？

山田「A。」

「ん？？」

山田「今日ご飯何にする？」

俺は、少しでもあの男に勝ちたくて、
一緒に住んでるんたぞ！っていう意味でAに話しかけた。

でも＿＿＿＿

重岡「A、こいつらの家に住んでるの？」

「そー。なんで？」

重岡「なんでや？」

「追い出された、」

重岡「あのおばはんに？」

「ん。」

重岡「なら、俺の家来ればよかったのに。」

「いいよ。迷惑だし。」

重岡「じゃあ、今日、夜ご飯だけでも、食べにきて！」

「………………………お言葉に甘えて…」

重岡と話してる時のAは俺達と話す時とはちょっと違って、重岡は、Aのことをよく知ってる。

俺達は、まだ、Aのこと何も知らないのに＿＿

「涼介！ごめんね？？今日は大毅の家で！」

山田「分かった。伝えとく。」

「ありがと！」

口では、冷静にそう言ってるけど頭の中は大混乱！！

あの男は何者だ？

Aはあいつが好きなのか？

Aの過去の話をなんで知ってるの？

いろんな疑問が浮かんでくる。

やっぱりこれは、
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『恋』なのかな…