三十二話『イナズマ落とし、完成……？』 ページ33
後半戦が始まった。
始まった、のだが……。
「……あー。壁山、目を閉じちゃったよ」
イナズマ落としができないためかわからないが、壁山が目を閉じ、動かなくなってしまった。
豪「目を開けろ、壁山！」
壁山が何かを呟いていたが、声が小さかったのと、試合中だったため、あまり聞こえなかった。
……おや？豪炎寺のお説教タイムか？
あいつのお説教タイムは色々恐ろしいんだよ。
前の中学校では『あいつの説教だけは受けたくねぇ！』(トライアングル大好きサッカー部のとある部員より)と言われたほどだったな。
そのお説教タイムを目の前で見てしまったことがあり………あいつのお説教タイムは効果的だが、あまり本人がやらないんだよな。いや、やらないほうがいいんだけどさ。
壁「キャプテンはあの手でシュートの痛みに耐えてる……誰もあきらめようとしていない……何故っス……何故そこまで！」
豪「信じているからだ。俺たちが点を取ってくれるって……本気でな！目を閉じるってことは恐怖から逃げるだけじゃない。……あいつらの信頼を裏切るってことだ！」
その豪炎寺の言葉で壁山は何かに気づいたようだ。
……これでイナズマ落としは完成、かな？
＊＊＊＊＊
五「ターザンキック！」
円「ゴットハンド！！」
ゴッドハンドでシュートを受け止め、ボールは円堂の手に治まる。そして……壁山が立ち上がった。
そして、また豪炎寺＆壁山にボールが渡る。
豪炎寺と壁山はボールに向かって飛ぶ。
しかし再び鶏井が豪炎寺の背後を取る。壁山は高さから来る恐怖に思わず目を閉じるが……。
壁山が目を開き、豪炎寺と共に飛ぶ。
「……何かが変わった、んだろうな」
他の観客達は気づいていなさそうだが、壁山の瞳はさっきまでのものとは違うように感じた。
壁「これが俺の＿＿イナズマ落とし！！」
壁山は背中を反らし、豪炎寺は壁山の腹を足で踏む。二段階ジャンプで豪炎寺は鶏井より高く飛び、オーバーヘッドキックでシュートを撃つ。そしてボールは……そのままゴールに入った。
「おぉ〜……あれが完成したイナズマ落としか。あの体制から怪我一つせず着地する、という人外技もやるとは……すごいな、雷門」
あの高さから無事に着地できるのは数える程しかいないだろう。
あ、帝国とかは除くよ。あれらは特殊だ。
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すもも - すごく面白いです！更新頑張ってください！！ (2014年7月25日 16時) (
レス) id: dd4f3f0dc7 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - とってもおもしろいです！更新頑張ってください。それとって友希OKですか？ (2014年7月24日 18時) (レス) id: 113d55ec1a (このIDを非表示/違反報告)
水氷の名探偵 - こんばんは♪更新ガンバですq(^-^q) (2014年6月16日 0時) (レス) id: 5892e0df87 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - 夢主ｗｗｗとっても面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2014年4月3日 20時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
颯斗 - 夢主の考えがwwwwwwめちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください!! (2014年2月23日 2時) (レス) id: c0bc8d864e (このIDを非表示/違反報告)
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