5センチ ページ5
まぁ、身長差と言っても５cmだけなのだが…
「(変わるもんは変わるよなぁ…)」
「おら、A。部活行くぞっ。」
イスに座って身長のことを悩んでると、私のイスを蹴ってきた鉄郎。
「わかったー。」
じゃあ、行くか。と言って一緒に歩き出す。
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「「おねがいしゃーすっ!!」」
今日も元気なバレー部
私はそこのマネージャーやってます。
ﾋﾟｰｯ
「休憩でーす！」
と言って、ドリンクとタオルを部員に配る。
「はい。犬岡。」
「Aさんっ!! あざっすーっ!!」
「研磨っ!! 倒れないでっ！ほらっ！」
「……ありがとう……A…」
「はい。夜久。ドリンク。」
「ありがと。」
ｼﾞｰｯ
「なんだよ…A…」
「……。夜久ってやっぱり背が((
「なんだって？ んっ？」
「あ、なんでもありません。」
みんなにドリンクを配り、夜久に渡しに行った時。
相変わらず小さいと思って、ずっと夜久を見てしまってた。
ﾋﾟｰｯ
「休憩終了ですっ！練習に戻ってください！」
私がみんなにそう伝えると、練習に戻りはじめる。
「おい。A。」
「ん？なに鉄郎？」
「これ、ちょっと持ってろ。」
と言って、ジャージを私の方に投げてきた。
「……なんだよ。あいつ…」
そう呟いて、ジャージを見る。
当たり前だけど、私よりもサイズが大きい。
ちょっと、着ちゃおうかななんて…
「うわっ！ブカブカっ!!」
鉄郎の匂いがする。
「………」
夜久がこっちを見ていたなんて、私は知らなかった。
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作者名：村人B | 作成日時：2015年3月18日 21時
