**金 平 糖 の 小 瓶

＊＊ ページ26

✲嘴平伊之助

「......お前。自分が何やってるか分かってんのか。」

潜入の事や、客を取っているという事を知った伊之助。空気が一瞬にしてビリビリするのが分かった貴女が これには理由があって、と説明しようとすると

「黙れ！！！」

伊之助の両手がヒュッと貴女の首に伸びてきて
あっという間にギリギリと締め上げられる貴女。

「お前は俺のものなのに、黙って他の男の相手してたのかよ。俺の事、裏切ってたのか。...殺されてぇのかよ、A。」

伊之助こめかみには大量の青筋、
目は完全に据わっています。
い、伊之助...と貴女が何とか声を振り絞り名を呼ぶと

「...？！あ？！悪ぃ、お、おい大丈夫か？！」

はっと我に返ったようで、貴女を解放してくれました。
辛い思いさせてごめんね、と伊之助に伝えると

「俺こそやりすぎた...悪かった。ただ、やっぱ腹の虫はおさまらねぇ。...お前が相手した男共、全員ぶっ殺してくる。」

そう言って部屋から飛び出して言ってしまいました。
伊之助は足抜けendです、確実に。



✲冨岡義勇

「...A。どういう事だ、これは。」

潜入の事は知っていたが、客までとっているとは知らなかった義勇さん。地を這うような低い声で貴女を追求します。

「A。何故お前は一人で勝手に決めて行動するんだ。どうして俺に相談しない。俺はお前のなんだ？俺はそんなに頼りにならないのか。それに、こんな馬鹿な真似をしてただで済むと思っているのか。」

普段の口数少ない姿からは想像もできないほど
饒舌に貴女を責め立てる義勇さん。そして

「...俺は、お前を自由にさせ過ぎたようだな。こんな事なら、もっとちゃんと俺が管理しておくべきだった。A。俺はお前を身請けできる様、ここの女将と話をつけてくる。その後はもうお前を一切自由にさせるつもりは無い。分かったな？」

そして貴女を抱き寄せた義勇さんは
耳元でこう呟きました。
お前は一生、籠の鳥だ、と。
監 禁end



＊生食さんリクエスト作品

＊癒されてみた→←＊吉原で働いてみた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す