【募集企画】 君影荘日誌 〜小説〜

第3話…金木犀 ページ4

「ここ…ですかね？」

シェアハウスするためだけの家としては大きめの家の前に立つ。
確か名は「君影荘」だったはず。
余談だが私はまだ15歳である。この歳でシェアハウスをする。理由は割愛…いや、今通っている中学校、推薦入学が決まった高校どちらもが近いから…という単純な動機だ。

「人の家に行ったこともないのに大丈夫なんですかね…。」

恥ずかしながら15年間生きてきてお泊まりをしたことは修学旅行以外になかった。それ以前に友達というものができた試しがない。まぁ何かあったら本でも読んでおこう。そうすれば一人でも時間は潰せる。尊敬する夏川草介著の医療と日常の小説を抱きしめる。


「蓮、はやく！」
「あ、待ってよ！」

2人の少年少女が駆け抜けてくる。

「いいなぁ…」

そんな呟きが私の口から出たことに驚きを隠せなかった。

第４話…朔夜→←第2話…蓮&向日葵

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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