第25話…鈴蘭 ページ26
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しばらく部屋に座って、窓から見える外の景色を眺めていた。もう、夕方になっている。
「外の方に、行こうかな……」
僕は椅子から立ち上がり、外へと向かう。向かう途中、別の部屋からいい匂いが漂っていた。食欲がそそられる、匂い。今日の夕飯なのかな?
僕はそんな事を考えながら、ギィィとドアを開け、ゆっくりと歩いて行く。庭に咲いている華はとても綺麗で、太陽の光を受けながら、生き生きとしていた。
しばらく歩いて、君影荘の屋上にいくと、『天体観察所』と言うものがあった。僕は星を見る事が大好きだから、興味が湧いて、入ってみる事にした。
入ってみると、中は広々としていて、真っ暗で、とても居心地が良かった。
「暗い所で、光輝くものを見るのは、とても心が落ち着くんだよなぁ……。何だろ……」
僕は深呼吸でもするかのように、観察所の空気を目いっぱいに吸い、吐き出した。上から降り注ぐ、淡い、儚い光。その光に包まれていると、何故か優しい、穏やかな気持ちになって仕舞う。
「もう少し、ここに居ようかな……」
僕は小さく呟いて、傍にある椅子に腰を掛ける。
僕はそのまま、目をそっと閉じる。
淡い、儚い光に包まれながら、僕は、眠りに落ちて行った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。(プロフ) - 玲さん» どういたまして← (2016年5月7日 0時) (レス) id: 23b879a935 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。さん» ありがとうございました。 (2016年5月7日 0時) (レス) id: 34dd7aa040 (このIDを非表示/違反報告)
期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。(プロフ) - 玲さん» 締め切ってると思いますよ…?、まぁ締め切ってなかったとしても過疎ってますし。 (2016年5月7日 0時) (レス) id: 23b879a935 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - これってもう締め切りましたか? (2016年5月7日 0時) (レス) id: 34dd7aa040 (このIDを非表示/違反報告)
暁@友達が少ない(プロフ) - ……?何故私のトコの作品の一部が変更され…;;(まあいいか(( (2015年12月24日 17時) (レス) id: 68eb77cdd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:君影荘の住人たち | 作者ホームページ:
作成日時:2015年11月29日 23時