【募集企画】 君影荘日誌 〜小説〜

第12話…チュベローズ ページ13

「こ、ここ、かな……」


沢山のゲージを引いて、大きな建物の前にいる。
此処にシェアハウスしに来たんだけど……馴染める、かなぁ。

建物の前でウロウロしてると、キトが話しかけて来た。


『入らないのか？』

「き、キト。そんな事言わないでよ…………怖いんだから……」

『臆病者』

「うっ……そんな直球に…………」


キトの言葉がグサッと心に刺さる。
ペットにまでこんな事言われるなんて、少し泣きそうになっていた。



『で？入らないのか？』

「…………」


結局、中に入れずに前でウロウロとしていた。

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