検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:15,581 hit

第23話…雛菊 ページ24

『すみません。…僕は耳が聞こえなくて…。何か紙とペンを持ってませんか?』


目の前の男性は窓にそう言葉を綴った。


「紙とペンか。持っていないな…そうだ。」


自分が持っている能力の事を思い出し、すぐさま発動させる。


《…すまぬな。私はあいにくペンを持っておらぬ。》


男性は私の声が聞こえたのを驚いたのか、綺麗な赤い目を丸くした。


《ふふ、そう驚かなくてもよい。私の能力だ。心全部を見透かすわけではないから安心してくれ。
それで何を探していたのじゃ?私も手伝おう。》


これが私の能力。簡単に言うと言葉を交わさなくても会話ができる、というものだ。


《実は筆談用のペンとノートを落としてしまって…。》

《ふむ、分かった。だが私の歩いてきたところにそんなものはなかったが…。
とにかく、探してみるとするか。》


落し物の特徴を聞いても心当たりがないことから、もしかしてもう拾われているのではという考えがよぎる。

しばらく二人で探していても、見つかる気配は全くなかった。

ふと足音が聞こえて振り返るとそこには短い髪の少年が立っていた。


「もしかして、探してるのはこれか?」


そう言って少年は私たちの前にノートとペンを差し出した。

第24話…零→←第22話…ヴィヴィ


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , 君影荘日誌   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。(プロフ) - 玲さん» どういたまして← (2016年5月7日 0時) (レス) id: 23b879a935 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。さん» ありがとうございました。 (2016年5月7日 0時) (レス) id: 34dd7aa040 (このIDを非表示/違反報告)
期末テスト前日8時半に寝る系女子暁。(プロフ) - 玲さん» 締め切ってると思いますよ…?、まぁ締め切ってなかったとしても過疎ってますし。 (2016年5月7日 0時) (レス) id: 23b879a935 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これってもう締め切りましたか? (2016年5月7日 0時) (レス) id: 34dd7aa040 (このIDを非表示/違反報告)
暁@友達が少ない(プロフ) - ……?何故私のトコの作品の一部が変更され…;;(まあいいか(( (2015年12月24日 17時) (レス) id: 68eb77cdd0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:君影荘の住人たち | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年11月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。